海外から日本にやってくる仕事関係の人を出迎える必要があって、はるばる成田空港まで行ってきました。
しかし到着が大幅に遅れた上に、航空会社の不手際で荷物が行方不明になったりで、もうバタバタ。
結局、丸1日つぶれるかたちになってしまいました(^^;
ただ、せっかく待ち時間ができたので、空港の中を少し歩いてみました。
成田空港の第1ターミナル入口です。
空港というのは何度来てもワクワクします。
写真の写りが悪くてすいません。私の携帯のカメラはまったくもってヘボなんです。
晴れているのに、雨でも降ってるかのように薄暗く写してしまうネガティブ携帯でございます。
空港といえば、展望デッキでの飛行機観察ですよね。
第一ターミナルのデッキからは、出発便が数分おきに飛び立つ様子が見られます。
けっこう大勢人がいました。
写真は飛び立つ瞬間の飛行機。・・・ちょっと小さすぎるかな
成田空港限定のミネラルウォーター「空水」です。
飲んでみると、なるほど空のような爽快な味わいがありました。
すみません、いまウソ言いました
ごくフツーの水でした。
「空水 酸素イン」という、酸素が入った高級バージョンも存在するそうです。
ちなみに、赤い服のマスコットキャラクターは「クウタン」という名前らしい。
小太りなんで紅の豚かと思いました。
空港内のカフェのカウンター席においてあった携帯充電器(パナソニック製)です。
台の上に携帯を置くだけで、ケーブルや端子をつながなくても充電できる充電器です。
この手の充電器ってまだメジャーじゃないですが、昨年あたりから次々に発売されています。
多分、メーカーが充電器の宣伝のために、カフェに置かせてもらってるんでしょう。
電気屋の売り場以外で見るのは、これが初めてでした。
電気系の技術者としては、今回空港で一番気になりったのはコレかな(笑)
この充電器は、qi という国際規格に対応している携帯電話に対して使えるんですが、私のは未対応でダメでした。
ちなみに qi は「チィ」と読みます。これは「気」という漢字の中国語読みです。
ケーブルをつないでいないのに電力が伝わるのがまるで「気」のようだ、ということからその名が付いたそうです。
中国語由来の技術用語が国際的に使われるなんて、珍しいですよね。
これもやはり、中国が現時点で世界で最も成長している市場であるためなんでしょう
知らない方のために、もう少し補足説明しちゃいます。
ここ数年、「非接触電力伝送」とか「ワイヤレス給電」と呼ばれる技術が、電気業界でにわかにブームになっています。
要するに、ケーブルなどでつながずに離れた物体を充電したり動かしたりする技術(微弱な電波で情報を送るのとは違い、大きい電力を送る技術)を、いろいろひっくるめてそう呼んでいます。
原理はとても古典的なんですが、応用面の技術開発が、ここ数年で非常に盛んに行なわれるようになっています。
私は会社でこれに関する技術開発をしているわけじゃないんですが、業界のはやりのネタは押さえておきたいということで、動向をウォッチしています。
ワイヤレス給電は、身近で伝送電力が小さくて済む、携帯やiPadなどのモバイル端末の充電から実用化がスタートしました。
まあ、正直言って私なんかは「携帯の充電なら、別にケーブルつなげばいいじゃん」と思います(パナソニックさんゴメン!)
でも、水の中や閉じた箱の中など、直接ケーブルをつなぎづらい環境で電力を送るには、ワイヤレス給電は確かに優れた方法です。
また、ケーブルや接続端子がいらなくなることで、製品のデザインの自由度が上がったり、耐久性が高まったり、価格を安くできたりするという効果も期待できます。
将来的には電気自動車を駐車場に止めただけで充電するシステムや、工場のカートや機械等を自動的に充電することなど、多くの分野への応用が考えられています。
ワイヤレス給電で世の中に大きな変化が訪れるのか?
はたまた、業界内部で騒いでいるだけで一過性のブームで終わるのか?
いずれにせよ、これから数年の間の動きに要注目です!
本当はもうちょっと空港話をしようと思ったんですけど、半分以上、電気話になっちゃいました(笑)
たまにはこんな話もしていきたいと思います。
それでは、今日はこのへんで。