今週は、協力関係にある海外の企業から技術者が来日したので、ずっとその対応をしていました。
ふだんの仕事にプラスして新しい仕事が付け加わり、さらにホテルから食事までもろもろの世話もしなくてはならず、心身ともにかなり消耗・・・。睡眠時間も不足気味です。
週末にようやくひと息つけそうで、久々に休みの日が嬉しくて仕方ないです^^
さて、その来日した技術者は、日本に来るのはこれが初めてなので、仕事に関係ないところでもいろいろと質問攻めにあいました。
たとえば、五円玉をおもむろに取り出して
「このコインは何円なの?
他のコインはアラビア数字(1、2、3・・・)が書いてあるからわかるけど、
これだけは変な字しか書いてなくてわからない」
なるほど、確かに(笑)
言われてみるまでまったく気にしてなかったけど、五円玉だけは漢字で「五円」って書いてあったのね。
うーん、気づかなかったわ!
今の硬貨はいつデザインされたのか知らないけど、今後作り直すことになったら、ちゃんとアラビア数字を入れた方がいいかもしれないですね。
また、こんなこともありました。
何か日本っぽいものが食べたいということで、月島にあるもんじゃ焼き屋に彼を連れて行きました。
帰りに月島駅まで案内したところ、こんなことを言われました。
「Thank You のことを Arigatou と書くけど、
uの部分は発音しないんですよね?」
ん、言われてみれば確かにそうだな。
「ありがとう」と書くけど、実際の発音は「ありがとー」ですよね(「ウ音便」ってやつですか?)
確かにこれは、ローマ字表記の最後をuを読まない、と言ってもいいかもしれません。
彼は、さらに続けてこんなことを尋ねてきました。
「駅の看板に Tsukishima と英語表記が書いてあるけど、
Arigatou と同じで uの部分は発音しないんですよね?
・・・ん、どういうこと??
これに関しては、一体何を言っているのかわかりませんでした。
質問の意図を尋ねてみてようやくわかりました。
「つ」という文字の発音は、子音と母音とに分解して考えられます。つまり舌先で空気がはじけるような子音に続いて、「う」という音が発音されます。
だけど「つき」という言葉の場合、ほとんどの人は「う」の音がはっきりとは聞こえないような発音をします。
あえて書くと「Tski」みたいな音になります。そのことを言っていたのです。
確かに車内アナウンスでは「Tskishima」的な発音をしています。これを「Tsukishima」と発音してしまうと(わかりにくいな、この説明^^;)、ちょっとたどたどしい、いかにも外国人っぽいニュアンスがしてきます。
これまた言われて初めて「そういう考え方もあるのか」と思いました。
ヨーロッパ系の言語では、同じアルファベットでも場合によって別の音になったり、読まれないことがあったりしますが、日本語(のひらがな・カタカナ)は、字と発音が明確に一対一に対応していると思っていました。
でも改めて考えてみると、そうとも言い切れないですね。
やっぱり海外の人の視点というのは、新鮮な部分があっておもしろいな~といつも思います。