子育て

子ども向けのデフォルメ

わが家では、太郎が転んでも怪我をしないようにと、風呂場の床にやわらかいお風呂マットを敷いています。

1年前にはじめて敷いたシートは、「あいうえお」の50音が表のようにならんでいて、それぞれの文字で始まる言葉が1つずつイラストで描かれているものでした。

私たちが会話で使っている単語を少しずつ理解できるようになってきた太郎は、お風呂に入ると「どぅー!」と絵を指差して、何と読むのか教えてくれとせがみます。

初代のお風呂マットは、文字の横に描いてあるイラストが比較的リアルだったので、太郎にも その絵と実際のモノとの関連づけを理解しやすいようでした。そんなわけで私も奥さんもそのマットを気に入っていました。

しかし、1年以上使ううちにシートの裏面は水アカやカビがうっすら付き始め、表のイラスト面はすっかりボロボロに・・・。

そこで1か月くらい前に、代わりになるお風呂マットを探しに西松屋へ出かけてきました。

 

同じシートを売ってたらそれを買おうかなと思っていたんですが、残念ながらその商品は見つからずじまい。そこで代わりに機関車トーマスの「あいうえお」のお風呂マットが置いてありました。

トーマスのことは私も奥さんも(もちろん太郎も)あまり知りません。でも太郎は電車好きだからまあいいかと思って、それを買って帰りました。

しかし!

家に帰ってよくよく見てみると、50音に添えられたイラストの大部分が、トーマスに出て来る機関車のキャラクターの名前だったんです。

電車と車の区別がようやくできるようになったレベルの太郎に、機関車ばっかりずらっと並べられても、違いがわかるわけがありません(笑)

しかも私たち親もトーマスのことを知らないので、「へんりえった」とか「とびー」とか言われても何の知識も思い入れもありません(^^;

まあ床に敷くシートとしては申し分ないんですが、太郎と絵をさして「これはりんごだね~」みたいな事をやりたかった私たちには、ちょっと残念な製品でした。

 

そんななか、先日またまた西松屋に買い物に行きました。そして、浴室の壁にぺたっと張れるビニール製の「あいうえおシート」を見つけました!

「おお! これでトーマスの欠点(ってトーマスくんは悪くないのだが)を補えるぞ」と思い、買って帰りました。

かわいいイラストだから、太郎も気に入るかなあと思ったんですが、実際にお風呂で使ってみたところ、トーマスのあいうえおシートとはまた別の問題が発覚しました。

 

何かというと

イラストがかわいくデフォルメされ過ぎていてわかりにくい

のです。

 

たとえば「わに」のイラストなんか、大人が見ても何の絵かわからないほど変形されています(笑。写真を撮ってないのが残念)

太郎は仙台のお風呂マットや絵本などを見て、「わに」がどういうものかわかっているはずなんですけど、「わにはど~れ?」と尋ねても 戸惑って答えられません。

「このへんにあるよ」と指で指してみても しーーーーん (^^;

そっか! 小さい子向けにデフォルメされたイラストは確かにかわいくて親しみやすいけれど、やり過ぎると何の絵かわかんなくなっちゃうのか~。これは目からウロコでした。

 

ところで、去年のクリスマスには、太郎へのプレゼントの1つとして図鑑をあげようと考えました。

まだ1歳5か月なので、幼児用の本格的な図鑑だとボリュームが豊富過ぎるから、内容を絞ったものがいいなあと思って、本屋でいろいろ物色しました。

ただ、その時気づいたんですが、1、2歳の子用の薄めの図鑑だと、絵本のようにデフォルメされたイラストのものが多いんですね。

物語の絵本は、思いっきりデフォルメしたイラストで、独自の世界を描いてもらってオッケーなんですが、身の回りに興味を持ち始めた太郎にいろいろ教えてあげる本としては、あまりデフォルメしてないものが欲しかったんです。

そんなこんなで、結局この図鑑をプレゼントしました:

 

『学研の2歳ずかん』
今泉忠明(監修)、無藤隆
学研 

 

動物やのりものの、家具やたべもののイラストがたくさん載っているんですが、どれもかなりリアル!

でもイラスト特有のあたたかみもあって、なかなか素敵な図鑑です。量も多過ぎず、私たちのイメージ通りでした。

 

というわけで、赤ちゃん業界の皆さま、子ども向けの絵をなんでもデフォルメするのはやめたほうがいいかもしれないですよ(笑)

 

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