音楽

至福のいぶし銀ボイスに抱かれて・・・レナード・コーエン『ライヴ・イン・ロンドン』

久しぶりに、お気に入りの音楽紹介をしちゃいましょう!

今回は、デビュー45年を迎えてますます円熟した魅力をふりまくカナダのシンガーソングライター、レナード・コーエン(Leonard Cohen)です。

レナード・コーエンは決して知名度は高くないと思いますが、日本を含めて世界中に根強いファンがいるそうです。

実は私が彼を知ったのはけっこう最近なんですが、初めて聴いた下のライヴ盤がとにかく最高で、ぞっこんにハマってしまったんです。

 

【CD】
レナード・コーエン (Leonard Cohen)
『ライヴ・イン・ロンドン』 (Live in London)
ソニーミュージック
2009年5月27日リリース
CD2枚組

 

ちなみに私は観ていないんですが、同じライヴのDVDも発売されています。

 

【DVD】
レナード・コーエン (Leonard Cohen)
『ライヴ・イン・ロンドン』 (Live in London)
2009年6月24日リリース
ソニーミュージック

 

レナード・コーエンの最大の魅力は、やはりなんじゃないかと思います。

彼はシブくて温かみのある低音ボイスで、派手なパフォーアンスもなくとつとつと歌います。これがものすごくいいんですよ。「滋味あふれる」なんていう表現がありますが、あれってまさに彼の歌みたいなものを指すんだろうなと思います。

変に客をあおったり、無理をしたりせず、歌いたいメッセージを気負わず楽しみながら歌っている。そんなたたずまいが伝わってきて、レナードの歌が仕事帰りのちょっぴり疲れた私の心に、寄り添うようにスッと入ってきたのを覚えています。

では、このライヴ(2008年、レナード74歳のライヴです!)から1曲、「Democracy」という曲を見て頂きましょう。

 

 

バックのコーラスや演奏も最高です! レナード・コーエンが本当にリラックスして、観客やバックのミュージシャンとの交流を楽しみながら歌っていることがよくわかります。

そう、彼のパフォーマンス以外に、このライヴで最高なのが、会場の雰囲気なんです。

CDには彼のMCもちょこちょこと入ってますが、ジョーク好きな人のようで、皮肉まじりの冗談でしばしば会場に笑いを巻き起こしています。観客もコーエンのひと言一言に楽しそうに笑ったり、あたたかい歓声を送ったりしています。

CDを聴いているだけでも、会場がなんともいえない良い一体感に包まれている様子が、ありありと想像できます。聴いていてとにかく気持ちがいい。

このアルバムは(というか、彼の作品全般がそうだと思いますが)、ジャケットの雰囲気に見るように夜のイメージがあると思います。夕食のあとにダイニングの照明をちょっと落として、お酒をちびちび飲みながら聴くと、最高なんじゃないかなと思ってます。

でも我が家には太郎@1歳9か月 という怪獣がいるので(笑)、最近なかなかそういう夜を過ごせていないんですけどね。

というわけで、レナード・コーエン、特にシブ好みの方には声を大にしてオススメします!

 

(ちなみにWikipedia情報によると、1996年にレナードは臨済宗の和尚になったのだそうです。彼の「間」をとった音楽スタイルには、仏教的な感性が影響しているのかもしれませんね。勝手な想像ですけど)

 

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