今週の気になるニュースです。
インターネット検索最大手のGoogleが出している、7インチディスプレイの小型タブレット端末、Nexus7(ネクサス・セブン)
発売された頃は、「あの純粋なIT企業だったGoogleが、自ら実際のモノの販売に手を出した!」 「アップルのiPadへの宣戦布告だ!」 と、かなり話題になりました。
その新型が、ついに先週発表になりました。
間もなく米国では発売され、日本でも1か月程度で発売されるだろうと言われています。
新型は現行版よりかなり薄く、少し軽くなり、解像度もさらにアップ(多分、ドットが全然見えないくらいだと思う)、背面カメラも付くそうです。
それで価格はちょいアップ程度で済むそうだから、すごいと思います。
最近は各社からいろんなサイズのタブレット端末が出ていますが、iPadはディスプレイの対角線の大きさが約10インチ、iPad miniは8インチです。普通のスマホは、3~4インチくらい。Nexus7はその名の通り、7インチです。
iPadが発売され、ヒットした後、競合各社はiPadサイズのタブレットに加えて、より小さい端末の開発も始めました。
そのとき、アップル元CEOのスティーヴ・ジョブズは、「7インチのタブレットははじめから死んでいる」と言って、この動きを揶揄しました。
通常のタブレット(10インチのiPad)に比べると小さすぎ、スマホに比べると大きすぎ、中途半端だ、というわけです。
ジョブズの死後、アップル自身が8インチのiPad miniを出しましたが、このときもアップルファンの中には「ジョブズだったらこんな中途半端な製品は作らなかった」と批判的だった人も、少なからずいました。
Nexus7は、そのまさに「中途半端」な大きさの製品ということになります。
さて、私はNexus7の新型の発表を、くやしい思いで聞いていました。
なぜかというと、
旧型のNexus7を1週間前に買ったばかりだったから
なんです(苦笑)
Nexus7の新しいのがもうすぐ出るということが大きな噂になっていたそうですが、普段そんなに熱心にIT系のニュースを追っていない私はまったく知りませんでした。
たった一週間の差で古いのをつかまされてしまった(笑) 悔しいです!!
というわけで、以下では Nexus7を買ったいきさつなどを、もう少し書きたいと思います。
私はもともとタブレットを買うつもりはありませんでした。
ところが、愛用していた電子書籍専用端末、 Amazonの「Kindle Paperwhite」をなくしてしまったんですよ。
2月に購入してからというもの、雑誌や仕事関係の本を除き、紙の本をまったく買わなくなってしまったというほど、Kindleを使いまくっていたので、これが無くなったのはたいへんなショックでした。
Kindle用の電子書籍の購入履歴はAmazonのサーバーに保存されているので、一度買った本を読めなくなることはありません。でも、端末がなければ宝の持ち腐れです。
そこで、夏のボーナスで電子書籍を読むための端末を買い直すことに決めました。
ところが、ここで私の持ち前のミーハー心に火がついてしまいました。
Kindle Paperwhite があるところで、わざわざタブレットを追加で買うつもりはなかった私。でも、無くしてしまったんだったら、次に買うのは電子書籍を読むだけの端末じゃなく、はやりのタブレットにしてみても面白いんじゃないか。
Amazonの電子書籍は、アマゾンが出している端末でなく、一般のタブレット端末でも、アプリを入れれば同じように読めるので、問題ないんですよ。
そんなわけで、にわかにいろんな会社のタブレット情報を調べて、悩みながら買うものを選定しました。
・Amazon の Kindle Fire → 一番安いが、アプリが少なく、汎用性に乏しい。
・Apple の iPad → 高いし、重い
・Apple の iPad mini → サイズは良い感じだが値段が高い
・ソニーのXperia tablet → 薄くて軽くてカッコいいが、画面がデカ過ぎ、高い。
・Samsung → すまんが、サムスンはあまり好きでない(苦笑)
・Nexus7 → 安い、目だった特徴はないが性能は高い
iPad mini と Nexus7 、どっちにするか、最後まで迷いました。
結局、タブレットは開発競争が盛んでどうせ高いのを買ってもすぐ陳腐化すると思い、また私はAppleに特別な忠誠心も憧れも持っていないので、Nexus7 に決めたというわけです。
やはりiPad mini とそん色ない機能で2万円以下という価格は、魅力的過ぎました(少し画面が小さいけど)。
実際に使ってみての感想ですが、かなりいい印象です。
以前使っていたKindle Paperwhite に比べると、画面が6インチから7インチへ少し大きくなった程度ですが、解像度が高く、感覚的にとても広くなったように感じます。カラーなのもうれしい(Kindle Paperwhite は白黒)
サイズは新書の書籍よりちょっとだけ大きい程度なので、持ち歩くのにあまり抵抗がありません。
解像度が高いので、pdf形式の学術論文も(拡大・縮小しながらですが)苦労せずに読めます。
また、端末の形が少したて長になっていて、ある程度手が大きい人なら片手でガシッと掴むように握ることができ、持ちやすいです(女性など、手が小さめの人には無理かもしれませんが)
タッチへの反応も良く、サクサク動きます。OSのAndroidについては、もっさりもっさり動くという印象を持っていたのですが、今のところApple製品とそう変わらないスムーズなさわり心地に感じます。
良くも悪くもシンプルで、設定方法などもあまり親切に説明してくれない面はありますが、ある程度パソコンやネットを使える人なら、さほど苦労しないレベルだと思います。
今のところ、「いい買い物したな!」という感想です。
ただ、せっかく高性能な端末を買ったのですが、アプリはそんなに入れていないし、家でしかネットにつなげないため、もっぱらkindleアプリで電子書籍を読むためだけに使っています。
電子書籍以外の使い道といったら、たまにうちの太郎(2歳)がグズったときに、You Tube でこんな映像を見せてやることぐらいでしょうか(笑)
最近、太郎の目の前にNexus7を置いておくと、「ピッ、やる! ピッ、やる! はたらくくるま見るの!」 とうるさくてたまりません。
このままでは太郎の高級なおもちゃになってしまうな(笑)