新米パパの小さな発見手帳

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インテリジェンス主催のキャリアセミナーに参加しました

      2014/11/29

突然ですが、今夜、転職情報サービスのインテリジェンスなどが主催するセミナーが、東京駅近くの会場であったので参加してきました。

テーマは「マッキンゼーの元採用マネージャーが語る グローバルに通用するキャリアの築き方」です。

私がなぜコレに参加したかというと、この「マッキンゼーの元採用マネージャー」として講演する伊賀泰代氏の著書『採用基準』(ビジネス書としてそこそこ売れた本です)を、上司に勧められて私も読んだことがあって、直接話を聞いてみたかったからなんです。

 


『採用基準』
著者: 伊賀泰代
出版: ダイヤモンド社
初版: 2012年11月9日

 

このセミナーは2部構成でした。前半が伊賀氏の「グローバルビジネスの前線で求められる人材像とキャリア形成」と題した講演。

そして後半は、ソーシャルセクター(社会の課題解決に関連する分野)のNPO法人としていま注目を集める「クロスフィールズ」「Teach for Japan」の代表によるプレゼンテーションと、そこで活躍する若手によるパネルディスカッションでした。

私は伊賀氏の講演が目当てで申し込みましたし、後半に登場されたNPO法人の活動内容も正直言って知らない状態で参加しました。ですが後半の内容もとても刺激的で、キャリアや人生を考え直すとてもよいきっかけになったと思います。

(ちなみに私は転職を切実に考えてはいないですが、選択肢の1つとして意識はしてます。ただ、もう30代も半ばなので、そろそろ良い転職をするためのタイムリミットが迫ってる感じです^^)

 

内容の中で、私が気になった部分を少しを紹介しますね。時間の都合上、伊賀氏の講演についてだけ触れます。

最近やたらと「グローバル人材として活躍せよ!」なんて言われます。では、この「グローバル人材」とはどんな人のことでしょう?

人によっていろいろ意見があると思いますが、伊賀氏によると条件は2つあります。

 

1.仕事で提供する価値が、日本以外でも価値を持つこと

2.実際に世界の求められる場所で、その価値を提供できること

 

このうち1は、日本で何らかのプロとして働く人の多くが満たしていると言えます。わかりやすいのは製造業の技術者ですが、たとえば店舗運営をしている人でも、お店の人員管理・商品管理・仕入れ・販促などで求められる経験やノウハウは、世界共通で価値をもつものだと思います。

ただ、2を満たすかどうかとなると別問題です。言語、リーダーシップ、異文化受容性、タフさなどの点で障壁があって、日本でないと価値を発揮できない人は多いんじゃないでしょうか。

(ちなみに私は仕事で海外の特定の企業と日常的にやり取りをしていますが、2の条件は十分満たせていないなと思いました。)

 

伊賀氏は、ルーチン(定型仕事)ではないクリエイティブな仕事を得るためには、目先の成果をあげるだけでなく、今後さらに成果を出してくれそうという期待を企業に示さなくてはならないと強調していました。

そうすれば、企業側は成果に対して報酬を、成長期待に対してはその実現のための機会を提供してくれる、それがグローバル人材市場の傾向だと言います。

こうした「成果」「成長期待」を企業に向けて示すためには、自分がいま提供できる価値は何か、そして●年後にはどのような価値を提供できるようになりたいかということを明確にすることがまず重要。

そのうえで、いまとは別の場所のほうが提供したい価値を出せる場合には転職(起業)をすればいいし、不足するスキルが見えたらそれを身につければいい、とのこと。

これはある意味グローバル人材に限らない、キャリアに関する王道の考え方ですよね。ただ、その王道を見失って小手先のノウハウ取得や資格自体を目的にしたスキルアップに走りがちな人が(私含め)多いんじゃないかと思います。

伊賀氏の著書『採用基準』も、「経営コンサル万歳!」「問題解決スキル万歳!」「英語やMBAが重要だ!」という内容ではなく、むしろ小手先のスキルにばかり注目せず、王道の課題発見力・解決力をきたえよう、キャリアプランを明確にしようという内容でした。

そのことを、伊賀氏本人の口から説得力あるかたちで聞いて再確認できたことは、今日の大きな収穫でした。

 

ちなみに、最後のQ&Aもなかなか興味深かったです。

たとえば、英語がどの程度できればグローバルに活躍できるかという、非常~によくある質問。

これに対する伊賀氏の回答はズバリ、「その質問自体が本末転倒」でした(笑) その理由は、提供したい価値によって、必要な英語力の水準は大きく異なるからです。

たとえば技術職であれば、ある意味、専門技術のやり取りがなんとか成立すればOKなことが多いです。技術がしっかりしていれば、身振り手振りのブロークン・イングリッシュでも基本、問題ナシです(私がそうです。苦笑)

でも、生き馬の目を抜く営業や契約交渉の最前線、異文化で生まれ育った店員や顧客と深く接する店舗運営などの仕事であれば、より高いレベルの英語が必要となります。

だから、先ほどの話のとおり「何の価値の提供を目指すか」を決めるのが第一。それが決まらないと、行く当てのない英語学習になりかねないのです。

 

また、「グローバルなキャリアと個人生活が相反するのではないか。たとえば夫婦が別々の国ではたらくとしたら、一緒に住むのをあきらめるしかないのか」といった質問もありました。

これに対する伊賀氏のアドバイス(?)はこんな感じです。

まず、海外を見ても核家族だけで家のすべてを切り盛りする人はほとんどいない。食事は外で済ます、洗濯を外注する、ハウスキーピングサービスを利用するなど、どこかで家族以外のヘルプを活用する割り切り発想が必要ではないかということ。

そして、中途半端に従来型キャリアと新時代のグローバル指向キャリアを両立させようとすると苦しいとのコメントもありました。

つまり、妻は最適な仕事場を中東に求めたけれど、夫は日本を離れたくない(離れられない)、という状況は厳しい。夫も中東で自分の価値を産めるなら一緒に移住という選択だってできる。

理想論ですが正論、さすがコンサル、返し方がうまいなあと感心しました(笑)

 

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