新米パパの小さな発見手帳

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水素水なるものを初めて耳にしたけど、本当に身体にいいんだろうか?

      2014/12/11

先日、携帯でお気に入りのブログを見ていた奥さんがふいに尋ねてきました。

「ねえ、水素水って知ってる? 本当に身体にいいのかな?」

 

・・・はい? 水素水?

 

私は美容・健康グッズに興味が無いせいか、「水素水」などという言葉すら聞いたことがありませんでした。

でも奥さんによると、水素水はアンチエイジングに効果のある飲み物として、ここ数年ものすごく話題になっているそうです。また水素水は、飲むだけでなくて、風呂に入れたり、肌につけたりしても効果があるんだとか。

奥さんが読んでいるブログを見せてもらうと、水素水を毎日飲んでいるというママさんの「最近調子がいいです」という記事が、水素水へのアフィリエイトリンクをたくさん交えながら紹介されていました。

そのブログを見て私が直感的に持った感想はこうでした。

 

「こりゃ、ウソくさいぞ・・・」(笑)

 

ゲルマニウム温浴だとか、マイナスイオンだとか、科学的な言葉を宣伝文句にしていていかにも身体によさそうに聞こえるけど、実際は効果が立証されていないような健康グッズというのは、次から次へと出てきます。

それに、アフィリエイトリンクを張りまくっていたり、あまりに無邪気に水素水をもち上げるような書きぶりを見て、疑い深い私は不信感を持ってしまったんです^^

いちおう純粋科学を学ぶ理学部出身の自分としては、科学用語を金儲けの道具として不正使用しているとしたらは許しがたい。

というわけで、「これは一度、ちゃんと調べてみなくてはなるまい!」と思って、ネット上ではありますがいろんな情報に目を通してみました。

 


 

 

調べてみてまず気づいたのは、「水素水」という言葉で実にたくさんの宣伝サイトや商品、解説ページや個人の感想ブログなどがヒットするということ。どうやら水素水ってほんとに流行ってるみたいだなあと、今更ながら実感しました。

で、調べてみた結果、現時点で私はこういう理解にいたりました。

 

そもそも水素水が注目されるきっかけになったのは、2007年に日本医科大学の太田成男教授らのグループが発表した論文でした。

有名な学術誌NatureMedicineに掲載されたその論文では、「水素には抗酸化作用があり、細胞や遺伝子にとって有害となる悪玉の活性酸素(ヒドロキシルラジカル)を除去できる」という研究成果が発表されました。

その後、いろいろな医学的な実験が(主に動物を使って)続けられ、アレルギーや糖尿病、その他多くの病気・症状に対して、統計的に有意な(まぐれではない)レベルで改善が確認されたそうです。

つまり、ある一定の条件下では、何らかの健康にいい効果があることは事実だと思われます。当初は完全に「水素水はエセ科学だ」と思い込んでいたんですが、意外なことに、そうではないようです。

 

しかし、太田氏の研究成果が「金になる!」と気づいた一部の人たちが、明らかにインチキと思われる商品を出すケースが続出しています。これは大問題です。

たとえば世の中には水素の含有量がゼロ、またはほぼゼロなのに「水素水」とか「水素入りタブレット」とうたっているような商品が多くあるようです。

夢のアンチエイジング商品 水素水論争に最終結論! 誌上実験でわかった「本物」と「偽物」
(週刊文春Web)

また、活性水素やマイナスイオン水素など、太田教授が立証したのとは違う形態の水素が入っていることを売りにした、インチキ商品もあるみたいです。いかにもご利益がありそうなカッコいい名前をつけて、ブームに便乗して儲けようという魂胆でしょう。

このことは、当の太田教授自身も危機感を持っていて、インチキ商品のせいで水素水の効果自体がデタラメだと誤解されることを恐れているそうです。

太田教授からのメッセージ: 水素への正しい理解とより一層の普及のために
(すいそのポータル)

 


 

 

ある限定的な条件下の動物実験で一定の効果を出た・・・これは事実だと思います。今後、さらに有効活用の研究を進めてもらることを願ってます。

でも、「それならあなたはこの健康にいい水素水を買いたいですか?」ときかれると、残念ながら私は「いいえ」です(笑)

 

これまで調べた情報から、「一般の人が普通に飲んだり塗ったりするだけで、美容・健康・老化防止に効果が出る」ということは、現時点では立証されていないと理解しています。

健康や老化には水素以外の影響因子がいくらでも関係してきますし、そもそも何をもって効果が出たとするかに自由度があります。だから、効果を主張するのであれば、前提条件を効果測定の指標をハッキリ決めることが必須です。それなしに「効果が出る可能性がある」「体調がよくなったという人が結構いる」という証言を集めるだけでは、科学的な証明になりません(※)。

一時期は理学部で研究者になることをこころざした(そして能力が足りず撃沈した^^;)自分としては、科学的な装いの製品なのに効果が科学的に立証されていないというのは、やっぱり受け入れがたいです。

そもそも私は、健康とか老化防止については「日頃の運動・睡眠・食生活をちゃんとすれば特別なことなどせずともOK」というのが基本スタンス。だからなおさら健康関連のグッズを買うときには明確な根拠を求めたくなるんですよ。

今後、ヘルシア緑茶みたいにトクホのようなお墨付きがつけば、考え方を変えるかもしれませんけどね。

 

※ もっとも、先ほどの「すいそのポータル」というページでも、現時点では水素水の効果についてわからないことだらけであることは認めています。そのうえで、「完全に立証されないと応用しないというのでは、水素の可能性を活かせずもったいない」というスタンスで、トライアルとして普及・啓蒙活動をしているようです。

 

 

 

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