子育て

想像力が自然とかきたてられる不思議な絵本 『りんごかもしれない』

最近、3歳7か月の太郎がいちばん気に入っている絵本を紹介します。

絵本の雑誌「MOE」が毎年開催している「MOE絵本屋大賞2013年」の第1位に輝いた作品だそうですよ。

 

『りんこかもしれない』
作者: ヨシタケシンスケ
出版社: ブロンズ新社
初版: 2013年4月17日

 

この絵本は、主人公の男の子が なんの変哲もないりんごを見て、「でもこれは、もしかすると、りんごではないかもしれない」と想像をたくましくするという内容です。

「中身がぶどうゼリーなのかもしれない」

「こっちから見えない反対側はみかんかもしれない」

「赤い魚が丸まったものかもしれない」

など、実は正体は違うものじゃないかという想像からはじまって、

「よ~く見ると、表にはたくさんのりんご星人が住んでいるのかもしれない」

「兄弟がたくさんいるのかもしれない」

など、勝手なサイドストーリーや人間関係(りんご関係?)まで妄想が広がっていきます^^

哲学的なような、ナンセンスギャグのような、不思議な世界が展開されていく、一風かわった絵本です。

 

この絵本は、太郎の3歳の誕生日に、おじいちゃんおばあちゃんがプレゼントしてくれたものなんですよ。

はっきりしたストーリーがあるわけではないので、3歳の太郎にはわかりにくいんじゃないかと思ったんですけど、予想に反してお気に入りの絵本になりました。

荒唐無稽な発想とたくさんの楽しいイラストがツボにはまったみたいです。

特に太郎が気に入っているのは、りんごの兄弟の「あんご」「いんご」・・・「んんご」(笑)がずらっと登場するページ、そしてりんごが成長して家になったイラストです。

この絵本を読むときは、寝る前の20分の絵本タイムでは最後までいかず、毎回途中で終了になってしまいます。 太郎がオリジナルの妄想を披露したり、絵に対する突っ込みを盛んに入れてくるからです。

「かもしれない」っていう言葉は、 子どもの想像力を伸ばしてくれる 魔法の表現「かもしれない」ですね。(←うまいこと言おうとすな!)

 

想像の翼を自由に広げることの楽しさ。

自分が当たり前に思い込んでいることに、まったく別のとらえ方があり得るということ。

こういう人生でと~~っても大事なことを、こんな絵本から自然と感じ取ってくれたら嬉しいなあと思います。

 

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