我が家では、毎朝毎晩、2人の息子の間ではげしいバトルが繰り広げられてます。
といっても、上の太郎が3歳、下の次郎が9か月なので、正面からぶつかり合うような兄弟げんかじゃないです。
次郎が悪気もなく太郎のおもちゃで遊んだり、太郎に手足を当てたりして、太郎が「こーーーらーーー!!!」と怒り出す、っていうパターンなんですけどね。
一時期は、太郎がだいぶ丸くなったことがあって、次郎に対して怒るにしても「だめだよ」と諭すように言い聞かせたり、一緒に遊んであげようとするそぶりが見られました。
それを見た私とかみさん(妻)は「ああ、太郎もお兄ちゃんらしくなったねえ・・・」と感慨ひとしおでした。
ところが!
しばらくすると、また次郎に対して「じーーーろーーーーちゃん!!! だめーーーーっ!!」と全力で怒鳴るようになってしまいました。
今夜も、次郎がバタバタしたときにちょっと手があたったというだけで太郎が怒り出しました。全力ではないにせよ、次郎を手ではたいたり足でぐいっと押したりという場面がありました (- -;
行き過ぎた暴力にはビシャリと叱るようにしつつ、必ず「お父さん、太郎のことが大好きなんだからな」と伝えるようにしてますが、まあ困ったもんです。何度言っても直らないので、これは時が経つのを待つしかないかなという感じです。
子育てっていうのは、何ごとにつけて、3歩進んだら2歩下がる(もっと下がることも多いけど。笑)ものだなあと、またまた痛感してます。
さて、そんな生活の中で、私が小さいころにポンキッキ(たぶん)で流れていた、ある歌を思い出しました。
サザンオールスターズのメンバーで、桑田佳祐の奥さまでもある、原由子の「かいじゅうのうた」です。
You Tube で検索してみると、アニメーションつきのポンキッキの動画ではないですが、個人でカバーしている方の動画をいくつか見ることができます。
<収録アルバム>
『Mother』
アーティスト: 原由子
レーベル: ビクターエンタテインメント
リリース: 1991年6月1日
この歌は、主人公「ぼく」の視点でうたわれます。
歌詞はこちら。
ぼくの弟のようちゃんは、まだ小さい赤ちゃん。
だけど、ときどき怪獣になって、大好きなおもちゃを取ったり、せっかく描いた絵をビリビリにしたりする。
「ぼく、いやになるよ!! わかってよ、兄貴の気持ち」
これ、まさにうちのことやん!(笑)
この歌を聴いた当時、私はたぶん小学校の中学年くらいだったと思います。
赤ちゃんを「かいじゅう」呼ばわりするのが面白かったせいか、よく記憶に残っているんですが、特別な感慨もなく聴いていた歌でした。
でも実際に2人の男の子の親になって聴いてみると、ほんとに共感してしまいますね。「そうそう、こういうこと、あるある!」と思うと同時に、上の子の気持ちを思って少し胸がキュッとします。
Wikipedia で調べたところ、桑田佳祐&原由子夫妻のお子さんは、やっぱり男2人みたいです。そりゃそうだよな、実際に経験してるからあんなにリアルな歌詞がかけるんだなあ、と妙に納得しました。
そしてこの歌の最後の部分では、「弟だけではなく、お兄ちゃんであるぼくも怪獣だったりするよ」「ふたりはかいじゅう」というふうに歌われ、あたたかみのあるエンディングをむかえます。
2人以上の小さい子ども(特に男×2)を育ててるパパママ(そして上の子)に捧げたい、とても優しくてステキな歌です!
この歌を収録したアルバム「Mother」は、そのストレートなタイトルのとおり、出産・産休を経た原由子が母として感じたこと・得たことを、あの素直でやさしい雰囲気でうたっています。
1991年リリースということで、音に時代を感じる面はありますが、心がやわらかくなるこのアルバムもおすすめです。