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かつてなく穏やかな雰囲気が気持ちいい 包容力あふれる傑作『Tracker』 by Mark Knopfler

私が最も愛するギタリスト、マーク・ノップラー(Mark Knopfler)のニューアルバム『Tracker』が到着しました。

これが最高の一枚でした!

 

『Tracker』(輸入盤)
アーティスト: マーク・ノップラー(Mark Knopfler)
レーベル: Verve
リリース: 2015年3月17日

 

もともと米国のブルースやカントリー、イギリスのフォークなど、ルーツ音楽への指向が強い人ですが、今作ではそれをさらに進めた、力みの抜けた一枚になっています。

 

このブログは音楽通向けのブログではないので、ノップラーを知らない方も多いと思います。なので、さっそくミュージックビデオをどうぞ!

アルバムの中の一曲『Wherever I Go』です。Ruth Moody という女性シンガーとのデュエットで、アルバムのラストを飾る曲です。

 

 

いやあ、この限りなくリラックスした雰囲気、最高ですね!

アルバムジャケットのように開放的で明るい雰囲気が魅力的ですが、歌詞は別れの歌なんですね。特に表現の端々から、永遠の別れ、すなわち死というものを意識しているように、私には感じられます。

 

この歌に限らずアルバム全体から、65歳を超えたノップラーだからこそ歌いうる、深い深い包容力を感じます。

あらゆる苦悩・孤独といったものをまるごと受け止めたうえでの、人生に対する自然な肯定感のようなものを味わわせてくれます。

子どもたちが寝静まって少し考え事にふける夜中などに、邪魔せず静かによりそってくれるような一枚。長く愛聴する作品になりそうです。

 

ノップラーの音楽は、ひと言で言ってしまえば「シブイ」ので、なかなか若い方には魅力が伝わりにくいかもしれませんね(私も一応まだ若いと思ってますが。笑)

でも、さきほどのミュージックビデオの雰囲気が好きな方には、年代問わずぜひおすすめしたいです。

 

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