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柴門ふみの「AIの出来ないこと」の話に思わずナットク

『東京ラブストーリー』や『あすなろ白書』などのマンガで一世を風靡した柴門ふみが、日経新聞の夕刊一面に 定期的にミニコラムを書いています。4月26日のそのコラムが、なかなか面白い内容でした。

タイトルは「AIに出来ないこと」

 

20代の男性から、「AI(人工知能)に出来ないことって何だと思いますか?」と聞かれた柴門さんは、しばらく考え込んだ末にこのような考えに至ったのだそうです。

 

「AIは、駄目なことが出来ない」

 

これはどういうことでしょうか?

 

たとえば蓋に「絶対に開けないでください」と書かれた小箱があったとする。AIは言葉をスキャンして情報を処理し、100%開けないはずだ。しかし、人間はかなりの数が開けると思う。

(中略)

それでは「絶対に開けないでください(怒)」と書かれていたらどうか? 書いた人の感情的興奮具合を逆にからかってやろうと開ける人も、少なからずいることだろう・・・では、AIは?

思うにAIは不真面目なこと、フザけたことが苦手なのではなかろうか? 真面目なこと、優しく振る舞うこと(介護ロボット)、愛嬌を振りまくこと(ロボット犬)は出来ても。

(引用元: 日本経済新聞 2019年4月26日 夕刊1面)

 

なるほど、面白いわぁ!

AIについては、これまでもいろんな人のいろんな考えを聞いてきたつもりですが、失敗が苦手、という切り口で考えたことはありませんでした。

もちろん原理的には、偶発的な気まぐれやいたずら心、感情の揺れ動きみたいなものも、本物の人間らしく表現できるようになるのかもしれません。だけど今の技術レベルからすると、そんな人間的ないい加減さをもったAIというのは、想像が難しいです。

 

 

・・・と、ここまで読んで

私はこの「AIにできないこと」、すなわち「不真面目なこと」「フザけたこと」のスペシャリストが、身近にいることに気づきました。

 

そうです。

 

 

おふざけ次郎

 

うちの 次郎くん で~す!(笑)

 

 

 

というわけで(どういうわけだ?) 話を戻しましょう・・

 

この柴門ふみのエッセイですが、

最後はこんな表現で締めくくられています。

 

人間しかできないことは、ちょっとだらしなくて怠け者で時に悪フザケもする同胞・人類を笑いで許容する能力、ではないだろうか? 私の結論である。

(引用元: 日本経済新聞 2019年4月26日 夕刊1面)

 

うーん、うまいこと言いますね~

「ダメであるがゆえに愛すべき人間たち」を物語を通じて描き続けてきた柴門さんらしい、感動的な表現だな~と思いました。

 

 

 

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