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横浜で天然アサリの潮干狩り・磯遊びを楽しもう! 野島公園@横浜市金沢区

5月上旬に子ども連れの家族で楽しめる自然体験といえば、潮干狩りですよね~。若干の準備はいりますが、アサリを獲るのも、食べるのも、干潟の香りや生物を全身で体感するのもとても楽しくて、子どもにとってもいい学びになると思います。

我が家でもこれまで何回か潮干狩りをやってますが、今回は友人家族と一緒に、初めての場所で潮干狩りをやってきました。横浜市の金沢区(石川県ではないデス)にある野島公園という場所です。

 

潮干狩りができる横浜の野島公園ってどんな場所?

横浜市という場所は18の行政区にわかれていますが、金沢区はその南東の端に位置し、横浜駅やみなとみらい地区などのいわゆる「横浜らしい」中心地からはけっこう離れた場所にあります。

その分のどかな自然に囲まれた落ち着いたエリアで、小さい子のいる家族にも住みやすい場所だと思います。

 

野島公園は、その金沢区の中でも特に南東の端に位置する海沿いの公園です。道路でつながっていますが、その名の通り「島」になってます。

公園の北側に砂浜があって、干潮時にはそこそこ広い干潟が出現します。そこで、潮干狩りをできるようになってるんです。

 

 

 

潮干狩りは干潮時刻のチェックと駐車場確保が最重要!

潮干狩りをやったことがある方には常識だと思いますが、潮干狩りはいつでもできるわけではなく、海面が下がって干潟があらわれる干潮時刻の前後でないとできません。一般に、干潮の2時間前から干潮時までが勝負とされます。

私たちが潮干狩りをしたのは2019/5/3(金)なんですが、この日は10時頃に干潮をむかえるという予報が出ていました。そこで8時には現地に着こうということで、我が家は車で野島公園の駐車場を目指しました。

 

朝早いこともあって、渋滞に巻き込まれることもなく、予定どおり8時には駐車場に着いたのですが、なんとその入り口には警備員の方が出ていて「既に満車」とのこと・・・。

なにい!? 覚悟はしていましたが、150台近く泊れる駐車場だし、朝8時ならなんとかなるんじゃないかと思ってましたが、甘かったです。ただ、幸いなことに潮干狩りシーズンには付近のグラウンドを臨時駐車場として開放してくれているとのこと。いやあ、助かったあ!

臨時駐車場は、野島公園側から夕照橋(ゆうしょうばし)という橋を渡って右折してすぐの場所にありました。

 

野島公園の臨時駐車場 ここのすぐ横はもう横須賀市

 

ただ、ここもそんなに多くの車が入れるわけではないようで、この日はだいたい朝9時くらいには満車になっていました・・・。

他の潮干狩り場所にも言えることですが、多くの人が限られた時間を狙って集まってくるので、潮干狩りでは駐車場を確保するのが本当にたいへん。朝早い移動をオススメします。

 

こんなところに天然干潟があったとは・・・

野島公園は、中央に高さ50m以上の高い山(?)があって、そのまわりを取り巻くように、緑地や砂浜が細長く作られているという、不思議な作りをしています。私たちはお目当ての干潟を目指して、運河に沿って歩いていきました。

途中にはバーベキュー場があり、朝着いたときは誰もいませんでしたが、お昼どきになるとすべてのスペースが埋まる盛況ぶりでした。

 

運河沿いの道

 

バーベキュー場の前は川のように見えますが実はもう海で、ここにも干潟が出現していて、大勢の人たちが貝を掘ってました。

 

運河沿いの潮干狩り

 

対岸は日産自動車をはじめとする工場が立ち並ぶエリア。ヘドロで汚いというわけではありませんが、正直あんまり気持ちいいい眺めではないですね(^^;

ただ、貝はけっこう獲れるみたいでしたよ。

 

さらに奥に進むと、目の前に広い入り江が飛び込んできます。目的地に到着です! 海岸沿いで生まれ育った私は、海を見るとやっぱり胸が弾みます。

既に海岸沿いの芝生にはピクニック用のテントが立ち並び、海の中には大勢の人が入ってました。さすが、やっぱり知る人ぞ知る潮干狩りスポットだけあります。

 

野島公園の海岸

 

私たちも急いで準備を整えると、海へGO!

野島公園の干潟は決して広くはありませんが、大々的にやっている潮干狩り場ほどの混雑もなく、快適です。

 

潮干張りの風景

 

潮干狩りの風景

 

うちの太郎(小2)と次郎(4歳)は、はじめは持参した水鉄砲で遊んでばかりで、貝を獲る気ゼロ(苦笑) 一体なにしに来たんだか・・・

だけど、一緒にいった小学生の子たちが次々のアサリを掘り当てはじめると、負けん気に火がついたのか、黙々と貝を拾ったり掘ったりしてました。

 

そしてご覧のとおり、アサリをきっちりゲットしましたよ~!

 

アサリ

 

とりあえず余分なサンダルにつっこんでいるのでクサそうな写真ですいません・・・(笑)

地元の人の話によると、ゴールデンウィークの前半でかなり貝が獲られてしまったとのことで、そのせいかかなり小ぶりなものが多かったかな。でも、4人家族分の みそ汁+あさりスパゲティ+酒蒸し分くらいは獲れたので大満足でした。

 

お昼を食べた後、子どもたちは砂浜で砂の基地を作ったり、石を積み重ねて作った堤防の先まで歩いて行ったり、ヤドカリや死んだ魚を触ったりして(おいおい・・・)海の遊びを満喫しました。

 

石の堤防

 

これは石の堤防の先っぽ。釣りをしている方がけっこういました。

平らではなく、ご覧のように石を積んだ堤防なので、子どもたちにとっては飛び石をピョンピョンと飛ぶように移動しなくてはいけなくて、いい身体と頭の体操になりそうです。

ちなみに向こう岸に見えるのは、横浜八景島のジェットコースター。「キャー!」という歓声こそ聞えませんが、ほんとに近いです。

 

山の頂上にある展望台からの眺めは格別

ひとしきり海岸で遊んだあとは、野島公園の山のまわりをぐるりと一周してみました。

 

遊具のある広場

遊具のある広場

 

野島の掩体壕

野島の掩体壕

 

この掩体壕というのは、戦時中に艦隊や戦闘機、物資などを隠す目的で作られた穴のこと。ちょうど山を貫通するように掘られていて、2か所の開口部がどちらも現在まで残されています。

野島の掩体壕は、戦闘機を隠すために作られたものの、実際に使われる前に終戦となったそうです。

 

階段

 

こちらは、公園の中央にそびえる標高50mあまりの山の頂上へと続く階段です。(ちなみにこの階段は島の南側にあります。島の北側の砂浜側からは、坂で登ることもできます)

下から頂上までは全部で240段あります。けっこう急こう配な部分があるので、上まで登るとかなりいい運動になります。

 

頂上は思ったよりも広くて平らになっていて、中央の展望台にのぼると野島の周囲をぐるり360度見渡すことができ、爽快です! せっかく野島に行ったなら、この頂上までぜひのぼってみてください。

 

展望台の上

展望台の上

 

展望台から八景島方面を望む

展望台から八景島方面を見たところ

 

ちなみに近くにある日産自動車の追浜(おっぱま)工場内にあるテストコースもよく見えました。こんなに丸見えで大丈夫でしょーか?(笑)

 

 

東京湾まわりの他の潮干狩り場との違い

ところで、野島公園のすぐそばには、海の公園という名前(なんて素直なネーミング!)という広、大できれいな海浜公園があります。

実は、そこでもこの時期に潮干狩りを楽しむことができるんですよ(私も大学生のときに海の公園のほうで潮干狩りをしたことがある)

海の公園のほうが緑地も砂浜も広々としていて、公園としても新しくてきれいなので、気持ちが良いかもしれません。

 

けれど、海の公園と野島公園とでは、大きく異なるところがあります。

海の公園は、実は人工の海岸です。そして潮干狩り用の貝は、よそから買ってきたものを撒いているんですね~。うまいこと演出された潮干狩りというわけです。

それに対して野島公園のほうは天然の干潟です。なんでも、東京湾の西岸では唯一の天然の干潟なんだそうです。貝も人手で撒いたものではなく天然のものだとされています。

人工的な洗練されたきれいさはないですが、自然のリアルをより実感できる潮干狩り場所と言えると思います。

 

ちなみに東京湾の東側に行くと、千葉県船橋市の三番瀬海浜公園、木更津市の金田海岸など、潮干狩りのできるもっと大規模な天然干潟が残ってます。

ただ、これらは干潟への入場料が必要だったり、1kgあたりいくらというように獲った貝を持ち帰るのに料金がかかったりします。その点、この野島公園(海の公園もですが)は入場料も持ち帰りのお金もかからず、たいへんおトクです!

ただ、有料のスポットはそれだけアサリも取りやすく、着替えや水洗い場、トイレ、道具の販売・貸出しなどのサービスも充実していて便利です。金田の場合、すぐそばに入浴施設もあって1日たっぷり遊べます。

野島公園はそのあたりは皆無なので、必要なものは各自で用意して行ってくださいね。

 

というわけで、初めて訪れた野島公園での潮干狩りのレポートでした!

きれいな「海の公園」も良いところですが、干潟や岩場での自然観察ができる点ではこの野島公園がおすすめです。潮干狩りの時期以外でも楽しめると思うので、小さいお子さんのいる方はぜひ家族で訪れてみてくださいね。

 

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