ひょんなことから思い出した、数年前の話です。
床屋をやっているおばが、「手の指紋が消えてしまって困っている」と言っていました。
指を酷使するような仕事をしていると指紋が消えてしまう、という話はよく聞きますよね。
理容師さんって、そんなに指に力をかけるイメージがなかったので、これを聞いたときはちょっと意外でした。
けれど、そんなに力は入れないにしても、髪をつかんだり、洗ったりするときに結構指先を使いますもんね。
それに、シャンプーで手先がかなり痛みやすそうだし。
そう考えると、理容師さんの指紋がすり減るのも無理ないな、という気がしてきました。
それで、おばは指紋がなくなってなぜ困っているのか?
それは、ヒゲをそるときにお客さんの肌がつかみにくいからだそうです。
なるほど納得 ^^
特に、若い人の肌はピンと張っているので、非常につかみにくいんだそうな(笑)
指紋なんて普段全然意識してなくて、あっても無くてもどっちでもいい物だと思っていたけど、やっぱり大事なものなんですね
伯母は、視力が衰えてきていることもあって、もうそろそろ引退かなと考えていました。
だけど、おばの床屋さんは顔なじみのお年寄り客が多く、
比較的肌がつかみやすいから もう少し続けられそうと言ってました(笑)
それを聞いた私は、「がんばれおばちゃん!」と思う一方、「お客さんにケガさせないうちに引退した方がいいかもしれないぞ」ということもちょっぴり思ったのでした ^^;
そんな床屋のおばちゃんですが、ここ数年すっかりご無沙汰していて、今も床屋をやっているかどうか知りません。
お盆に帰省したときに親に聞かなくちゃな。