「仕事がなかなかスムーズにいかない」とかいうときの「スムーズ」という言葉があります。
これは、人によって「スムース」と言ったり、「スムーズ」と言ったりすると思いますが、皆さんはどっち派でしょうか。
これは英語の smooth から来てますが、最後のthはにごります。
つまり「スムーズ」のほうが、英語の発音に近いです。
私は基本的に、「外来語はなるべくもとの発音に近い読みをしたほうがいい」と思うので、「スムース」と言われるとなんだかとっても落ち着かないのです^^
「スムース」派が意外とたくさんいるのは、音がにごらない「スムース」のほうがスムーズに感じる(ああ ややこしい)からじゃないかと思います。
同じように、日本語に入り込んでいる英語に、award があります。
「賞」という意味ですね。アカデミー賞は Academy Awards です。
これ、「アワード」みたいに言われることがかなり多いですが、英語式の発音だと「アウォード」(たいがい複数形になりますが)が近いです。
Jリーグでは、毎年優秀な選手やチームを表彰するイベントがありますが、これは20年くらい前の始まった頃から「Jリーグアウォーズ」と日本語表記していて、「さすが最も国際的なスポーツと言われるサッカー!」と感心しました。
あと、warning です。
これはあまり普通には使わないかもしれませんが、「警告」という意味です。
パソコンの設定をこまごまやったり、プログラミングをしたりするとよくお目にかかる言葉で、私も仕事がら毎日のように警告メッセージに出くわしています。
どうもこれを「ワーニング」と呼ぶことが多いようなんですが(少なくとも私の会社では)、英語の読みからいけば「ウォーニング」のほうが近いです。
ほかにもいろいろあったはずですが、とっさに思い浮かばないのでこんなところで。
日本語の文脈で外来語を使う場合は、それはもはや日本語であって、原語と発音が違っても意味が通ればいいじゃないか、という考え方もあるでしょう。
また、英語に近いカタカナ表現をしたとしても、日本語の五十音の発音はそもそも英語の発音とは違うんだから、あまり目くじら立てても仕方ない という主張もあるでしょう。
私も、基本的には意味が伝わればOKという考え方ですが、なるべく原語をリスペクトする意味で、私はできるだけ元の言葉に近い読み方をしたいと思います。