帰りの電車でのひと幕です。
ちょうど帰宅ラッシュの時間の車内は満員で、私はつり革もつかめず、通路の真ん中に立ってました。
すると、私の右ななめ前で吊革をつかんで立っている女性が、なにやら落ち着かなそうに、斜め後ろのほうの私を気にするようなそぶりを見せ始めました。
顔を軽く横に向けて、目のはじで私の様子を確認してすぐ正面に向き直るようなことを、一度や二度でなく、たびたび繰り返すんです。
私は、最初のうちは「ん、横目でこっち見たな」と思う程度でしたが、あんまり何度もそうするものだから、だんだん居心地が悪くなってきました
そんな中、電車がある駅に停車したとき、私の斜め後ろに立っていた人が降りていき、その吊革が空きました。
するとその女性はどうしたか。
すかさずササッと移動して、「あれ、降りるのかな?」と思うと、私の斜め後ろのつり革をつかんだんです。
一瞬、「はぁ?」と思いましたが、やがて気付きました。
「もしかして、おれ、痴漢じゃないかと警戒された??」
彼女の目の前の座席に座っている人も、両隣の吊革の人もごく普通の人で、何もあやしい行動はしているように見えませんでした。
とすると、やはり私を避けて場所を移動したのではないでしょうか。
確かに、私は多少気持ち悪い人に見えたかもしれません ^^;
最近うちの太郎の夜泣きがひどくて前日は1時間しか寝ていなかったし、仕事が忙しくてカバンも重く、ぐったりした雰囲気を漂わせていたと思うので。
でも、私は普段からこういう点には人一倍気を使ってるつもりです。
その女性の後ろの通路はあいていたけど、そこに立たれたらイヤだろうなと思って、私はあえてそこを避けたんです。
しかも、かばんは女性から遠いほうにずらして持つなど、長い満員電車生活で自然に身についた習慣で、気を配っていました。
それでも疑われたかと思うと、疲れていたこともあって、なんともやり切れない気持ちになってしまいました。
と同時に、「この善良な男を疑うなんて、なんて人だ!」という気持ちになっちゃいました。
でも、女性にイライラを向けるのは、お門違いというものでしょうね。
痴漢犯罪をする人が元凶なわけですから。
私は男なので、電車がどんなに混んでいても痴漢を心配をしたことがないですが、女性にとって満員電車の不快さは男性の比ではないでしょう。
それに、その女性は最近、電車でイヤな目にあったばかりなのかもしれませんしね。
そんなふうに想像を巡らせると、女性の行動はもっともだよなと思えます。
今日は疲れているせいで、なにやら自意識過剰になっているのかもしれません。とっとと寝ることにします~