日本の電気業界が危ない! そんなユウウツなニュースが毎日かけめぐってます。
しかし何を隠そう、この私も電気系エンジニアです (笑。いや、笑ってる場合か?)
いつ何があっても生きていけるように、力をつけておかないといけないなと強く思う今日この頃です。
ご存じのように、シャープ、パナソニック、ソニーといった一世を風靡(ふうび)した電機メーカーがことごとく大赤字に陥っています。
「産業の米」とよばれる半導体の分野でも、エルピーダメモリが会社更生法を申請した挙げ句にアメリカのマイクロン社に買収されました。
そして、三菱電機、日立製作所、NECの半導体部門を統合して誕生したルネサスエレクトロニクスも危険な状態です。
そもそもルネサスというのはRenaissance Semiconductor for Advanced Solutions、つまりルネッサンス=再生という言葉からつけられた社名なのだそうです。
各社の不採算な半導体事業を統合することで業績を立て直し、日本の半導体産業を守るという、熱い意気込みのもとに誕生した会社なわけです。
ルネサスは自動車用半導体・マイコンの分野では、強い存在感を維持しています。東日本大震災のときに、ルネサスの工場が止まったせいで、国内外の自動車メーカーの生産が遅延したのは、記憶に新しいところです。
しかしそのルネサスも、再生の道半ばにして業績が低迷。今年に入ってついに大規模なリストラを敢行しました。それでも間に合わず、産業革新機構などから1000億円以上の支援を受けて経営立て直しを目指しています。
まあ、電気業界の行く末の話はこのへんにしましょう(それでいいんか?)
最近は多くの大手メーカーが、ホームページ上で技術情報を公開しています。
技術者や理系の学生向けの本格的な情報も多いですが、中には一般の人や子どもに向けて、概要をやさしく解説してくれるコンテンツも少なくありません。
それで、先ほど書いたルネサスエレクトロニクスが提供している一般向けコンテンツが、こちらです。
これは、電子ゆきこちゃん(ゆっきー)の家に突然あらわれた、電気うなぎのうーちゃんが、電気や半導体についてやさしく解説してくれるマンガなのです。
しかしこの手のマンガって往々にして、教育的な要素が前面に出過ぎてつまらなかったり、「これ、マンガにしなくてもいいんじゃない?」みたいな感じになりがちじゃないでしょうか^^
しかしこのうーちゃんのマンガは違います。絵柄からギャグの盛り込み方まで、本格的にマンガっぽい雰囲気をもたせてあります。要するに、かなりふざけちゃってます(笑)
技術的な内容もあえて絞って、重たくならないように工夫している様子が見られます。はっきり言って力作です!
おヒマな方で、電気の勉強してみよっかなー、という方はぜひどうぞ!
しかし、こんなに気合の入ったマンガを作るパワーがあるんだったら、それをもう少し本業に・・・(それは言わないお約束^^)