日経新聞夕刊の生活欄に、「女と男の言い分イーブン」という小さなコーナーがあります。
あるテーマについて、男性・女性それぞれの立場からのよくありがちな意見を比べてみよう、という比較的ゆる~い雰囲気のコーナーなんですが、これがけっこう面白いです。
やっぱり女性の意見は「あ、そういう考え方もあるの?」と思うことが多く、男のほうは「そうそう、そうだよね」と思うことが多く、男女の間にどうしても生じがちなギャップに気づいたりしておもしろいです。
今日のテーマは「夫婦のタブー」
まず、とあるアラフォー女性のご意見です。 (原文そのままの引用ではないですが)
「夕食を作るとき、夫に『何食べたい?』と聞くと、『なんでもいいよ』と返されることがあるが、それは拍子抜けしてしまい、気分が良くない。
夫としては、「大変だろうからあまり手間を掛けないでいいよ」といたわる気持ちで言っているかもしれないと思いつつ、その発言が単なる無関心のように聞こえてガックリ力が抜ける。
女性は忙しいといいつつ、おいしいものを作りたい、料理のレパートリーを増やしたいと思っているので、難しそうなリクエストがくるのもそれはそれでウェルカムだが、無関心な反応だけはなんかイヤ。」
いやあ、これは私も身に覚えがあるなあ(笑)
無関心と思われるかも、ってのは思いもせずに、何度も言ってきたかもしれません。
自分がよかれと思って発言していると、その言葉が悪く取られる可能性があることに全然気づかなくなるから、コミュニケーションってのは複雑なものですね。
そういう行き違いがあるからこそ、面白かったりもするわけですが。
一方、ある30代の草食系夫の意見です。
「下手なりに一生懸命に家事をしているのに、妻は欠点を見つけて『ダメだ』『使えない』と言う。これはやめてほしい。
妻に比べてダメなのは確かに認める。だが、部下をうまく誉めて伸ばしてやるのは上司の務めでしょ?」
いやはや、これもごもっとも!
私もたまに奥さんから、ほんの些細な(と私が感じるような) やり残しやミスを不機嫌そうな顔で指摘されることがありますが、そのときはおとなげなく反発しちゃうことがあります。
私はよく心が広そうに見られますが、実は四畳半くらいの広さですから。
「一生懸命やってんだから、いきなりダメ出しから入るなよ! ありがたいけどこうするともっと楽だよとか、ポジティブな言い方はできんのか」 と思う事は、よくあります。
ま、そこは人間ですから完璧にいかないのはわかってますし、また完璧にいく必要もないでしょう。
だいたい、ずっと一緒に生活する夫婦が、何から何まで先回りして気遣いしていたら、疲れてやってられませんしね(笑)
だけど、たまには相手サイドから見るとどうかな、と想像してみるのも、発見があっておもしろいものです。