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単なるおふざけ野郎じゃなかった! メロウで爽快なポップアルバム:『レシキ』 by レキシ

突然ですが、「レキシ」という名前のミュージシャンを知ってますか?

レキシは、1990年代から SUPER BUTTER DOG というバンドでキーボーディストとして活躍していた池田貴史の、アーティスト名義であり、彼が率いるグループ名でもあります。

アフロヘアーの侍という奇抜な格好をしてるんで、どこかで見たことがあるという方も多いんじゃないでしょ~か?

 

レキシオフィシャルHP ウェブ城

 

私は数年前からちょこちょこ「レキシ」という名前を耳にしてましたが、つい最近まで曲を聴いたことがなかったんですよ。

というのも、歴史をネタにしてふざけた曲をやってるだけのヤツ(我ながらひどいですな。苦笑)というイメージがあったので、あえて聴いてみようとも思わなかったわけです。

 

そんな中、ひょんなことから昨年発売の4枚目のアルバム「レシキ」(なんと紛らわしい・・・^^;)を聴いてみたところ、これが予想に反してものすごくいいアルバムだったんですよ!

 

『レシキ』 by レキシ
レーベル: ビクターエンタテインメント
リリース日: 2014年6月4日

 

メロウで、疾走感があって、楽しくて・・・

ポップで爽やかな曲が大好物の私にとって、たまらない作品だったんですね。

特に1曲目から3曲目までの爽快なポップスの応酬なんて、最高です。

というわけで、このアルバムを聴いた結果、レキシを聴かず嫌いしていた状態から、一気にファンに変身してしまったわけです(なんと変わり身の早い・・・^^)

 

では、YouTube にアップされている公式動画から一曲をどうぞ。

アルバム2曲目に収録されている曲、その名も「年貢 for you」(笑)です。

 

 

こんな感じで、レキシの曲は全て、タイトルと歌詞が日本の歴史上の人物、事柄、できごとにちなんでるんです。「レキシ」なだけに。

じゃあ、曲のほうも和風っぽい旋律や楽器を使っているのか・・・というと、これがお聴きのように全然違うんですね~。

めっちゃメロウで爽やか! どこをどう切り取っても、ものすごく良質なポップス! むしろ「歴史のコンセプトどこ行っちゃった!?」って感じです(笑)

歌詞のないカラオケバージョンを聴いたとしたら、まさかアフロの侍が歴史っぽい歌詞を歌ってるとは、誰も思わないでしょうね~

 

私がこのアルバムで一番好きなのは、やっぱり3曲目の「RUN 飛脚 RUN」ですね~。動画がないのが残念です。

これは、「雨の日も風の日もがんばって手紙を届ける飛脚を、僕らはみんな待ってるよ」という歌(笑)

とにかく爽やかな疾走感あふれる曲で、歌詞もなかなかステキです。

佐川急便や日本郵政が、なぜこの曲とタイアップしなかったのかが不思議です^^

 

レキシを聴くときの1つの大きな楽しみが、多彩なゲストミュージシャン。

たとえば上の「年貢」の場合、ゲストアーティスト名として「旗本ひろしと足軽先生」という、これまたふざけた名前がクレジットされてますが、

旗本ひろしというのはポップミュージシャンとして活躍している「秦基博」(読みがそのまんま)。そしてラップを担当する足軽先生の正体は「いとうせいこう」です。

このほか、持田香織や二階堂和美ほか、有名な人からツウ好みなミュージシャンまで、すべての曲でゲストを起用してます。

レキシこと水野貴志の、この交際範囲の広さ、そして大勢をアルバムに呼んじゃう行動力は、何なんでしょう。すごすぎです。

ちなみに「足軽先生」みたいなあだ名のことを「レキシネーム」というそうです(笑)

 

みなさんも、イロモノ扱いせずに、ぜひ一度レキシをちゃんと聴いてみてくださいね。

ポップな曲好きならきっとハマりますぜ!

 

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