最近、うちの子が大好きな童謡があるので紹介します。新沢としひこ作詞、中川ひろたか作曲の『にじ』です。
この歌、知ってますか? どうも最近になって有名になった曲みたいなので、小さいお子さんがいる人でないと知らないかもしれませんね。
私の場合、この歌を知ったのは長男の太郎が1歳になった頃でした。太郎のために、ばあば(かみさんの母親)が買ってくれた童謡のCDの中に入っているのを聴いて、この歌を知ったんです。
YouTube上には、幼稚園の子たちや個人の人が『にじ』を歌った動画がたくさんアップされてます。
ここでは、静岡県の男性ポップデュオ「カラフルパレット」が歌う公式動画を紹介しますね:
この歌の内容をひと言でいえば「雨があがっていつの間にか虹が出た! 明日はいいことあるかも!」という感じです。
ただ、単に虹のきれいさを歌っているだけじゃないところがミソなんですよね。
1番から3番の歌詞の前半では、洗濯物が一日びしょ濡れになったり、楽しみにしていた遠足が延期になったりと、雨のせいで起きたイヤなことが、まず歌われます。
それを受けて、ふと見上げるとそこに虹が・・・というかたちで、後半の虹の美しさ、さらには明日への希望を高らかに歌う部分につながるんです。このコントラストが、『にじ』をとても印象的な歌にしていると思います。
この歌は、2011年にタレントのつるの剛士がカバーしています。彼は東日本大震災のチャリティープロジェクトでこの『にじ』を歌い、同年に出したCDにもこの歌を収録しています。
つるのさんは、東日本大震災で気分が落ち込みがちだったときに、娘さんがお風呂でこの歌を歌っているのを聴いて、元気づけられんたそうです。
なるほど確かに、「つらさの向こうに希望が見える」というこの歌のメッセージは、震災の苦しみからもう一度立ち上がろうという気持ちを後押ししてくれるように感じます。
つるのさんが、娘さんのエピソードを語り、『にじ』を歌うチャリティーライブの音源(画像なしで音のみ)が、これまた YouTube にあがっているので、引用させてもらいます:
うちの太郎が1歳頃に『にじ』を初めて聴いたときは、この曲に対して特別な印象は持たなかったようです。
ところが最近、久しぶりに家でこのCDをかけてみたところ、『にじ』のところで太郎がいきなり一緒に歌いだしたんです。しかも、どこからかプラスチックの筒を探してくると、マイク代わりに手に持って歌うという気合の入りよう(笑)
どうやら『にじ』がえらくお気に召したようなんです。
思うに「たーた たーた たたたーー」というゆったりしたグルーヴ感が気持ちいいんじゃないかなあ。
それと、太郎は基本的にちょっと切ない音色やお話が好き(ただ、ときどき感情移入し過ぎて泣きそうになるんですけど^^)なようなので、この歌の歌詞とメロディーのちょっぴり切ない雰囲気がツボにはまったのかも。
ともかく、太郎は曲が終わると「もう1回!」、さらにそれが終わると「もう1回!!」と、何度もリピートを要求してきました。結局、5回以上歌ったと思います^^; その後も折に触れてこの歌を歌いたがります。
我が家ではにわかに『にじ』ブームが到来しております。
最後に、我が家にある『にじ』を収録したどうようのCDを紹介しときます。以前も別の歌に関連してブログで紹介したことがあるんですけど、このCDです:
『どうようベスト100』
レーベル: キングレコード
リリース日: 2012年7月11日
収録曲のほとんどが ごくシンプルなアレンジになっているのに対し、『にじ』はかなりカラフルでポップなアレンジになってます。特にブルースハープの音色がとっても印象的。考えてみると、『にじ』の歌詞には独特の翳り(かげり)の要素があるので、ブルースハープの音色がピッタリ合う気がします。
あ、それから、つるの剛士の歌う『にじ』が入っているミニアルバムはこちら。余計なギミック無しで、シンプルに歌い上げているところが好きです。
『ちゅるのうた』
アーティスト名: つるの剛士
レーベル: ポニーキャニオン
リリース日: 2011年7月13日