私が学生の頃に好きだったミュージシャンが、結成20周年という節目を続々と迎えてます。
そういう話を聞いたときに感じることは、「好きなアーティストが20年も元気に活動し続けてくれて嬉しい!」という思いが8割、「あ~、おれももうそんなに歳とったか」という思いが残り2割、という感じです(^^;
さてさて、私の好きなバンドで今年20周年を迎えたといえば、原田郁子(Vo, Keyboard, etc.)、ミト(Bass, etc.)、伊藤大助の3人組、『クラムボン』です!
(正確に言うと、「クラムボン」名義で活動をはじめたのは1996年ですが、専門学校で出会った3人で初めて演奏をともにしたのが今から20年前の1995年です)
彼らは今年の2月に、5年ぶりとなるニューアルバムを出しました。
『triology』 by クラムボン
レーベル名: 日本コロムビア
リリース日: 2015年3月25日
『triology』というシンプルなタイトルから想像されるように、これまでの彼らの音楽の総決算のような内容になっていると思います。ポップさが前面に出た初期の作風の曲あり、ゆがんだノイズ音が刺激的な問題作あり、とってもクラムボンらしい一枚になっています。
ただし単なる過去の振り返りではなく、これまで奏でてきたあらゆるタイプの音楽をかみしめ直して、未来に向けて再構築しようとしている印象を受けます。しなやかで開放感あふれるジャケットは、「これからも純粋に自分たちの好きな音楽を作っていくぞ」という決意表明のように感じます。
このアルバムで私のイチオシなのは、比較的初期の彼らをイメージさせるような疾走感あふれるポップチューン、『Rough & Laugh』です。
アルバムリリース前から iTunes でシングルカット(EP)されていた曲なんですが、これがイイ!!
公式動画(短いバージョンですが)が YouTube にアップされているので、ぜひどうぞ。
この感じ、ポップ狂の私にはもうたまりません!
ちょっと恥ずかしいけど幸福感があふれまくってる歌詞、サビの部分の半音ずつ上昇していくドキドキ感、もうどこを切り取っても最高ですわ。
この曲、Goose House というグループのメンバーがライブで聴いてすっかり気にいってしまったそうで、そのカバー動画が YouTube にアップされてます。
私も Goose House のことはほとんど知らなかったんですが、まあとにかく楽しげな雰囲気が伝わって来て、聴いてるだけでなんとなく幸せになっちゃいます。いいわぁ。