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ナチュラルな魅力あふれる名カバー: 『オー・シャンゼリゼ』 by 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団

奇妙礼太郎という名前のアーティストを知ってますか?

まさに人を食ったような奇妙なお名前ですが、やわらかな歌声でポップな音楽を世に送り出している隠れた音楽職人さんでございます。

実はいろんなCMの曲を歌っているので、「奇妙礼太郎? 誰それ?」という人でも、知らず知らずのうちにテレビで歌を耳にしているかもしれません。

今年出た彼のニューアルバム『More Music』がとても良かったんですが、今日はそのアルバムではなくて、奇妙礼太郎 率いるグループのちょっと前の歌、『オー・シャンゼリゼ』のミュージックビデオを紹介します。

 

 

「オー・シャンゼリゼ」というのは、日本人でも誰もがサビの部分を聴いたことがあるであろう、原曲がフランス語のあの歌です。

私は昔、「オー・シャンゼリゼ」の「オー」は、「OH!」という感嘆の言葉だと思ってました。

実は「オー」というのは「Aux」、英語で言うなら「at the ..」みたいな意味の前置詞であるということを知ったときは、驚きました。

つまり「オー・シャンゼリゼ(Aux Champs-Elysees)」というのは「シャンゼリゼ通りで」という意味なわけですね。

 

奇妙氏(こんな呼び方で良いのか? 笑)のこのカバーバージョンは、2014年にスズキのかわいいデザインの軽自動車「ラパン ショコラ」のCMで使われていました。

それを、CMと同じ制作チームによるドラマ仕立ての映像と組み合わせて作られたのが、先ほどのミュージックビデオなんだそうです(知らなかった~!)

映像と音全体にただよう、おしゃれだけど ナチュラルで甘すぎない雰囲気がいいですね~。リラックスできます。

また、うまく言葉で表現しにくいんですが、音をあまり長く伸ばさずに、ぽつり、ぽつりと声の切れ端を投げかけるような独特の歌い方がいいです。

やわらかでいい声質をしてるんですけど、時に甘く響き、時にコミカルに聞こえ、またある時は雑っぽくも聴こえるなど、曲ごと、フレーズごとに歌声の印象が変わります。

その名の通り、実に奇妙な魅力をもった歌い手だと思います。

 

ミュージックビデオの映像のほうも素晴らしくて、ちょっと幻想的で心温まる、ストーリー性がある内容になってます。

時間がある方はぜひゆったり気分で上のビデオを通しで観てみてくださいね。

 

ちなみに、この曲が収録されたアルバムはこちら。

『東京ブギウギ』 by 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
レーベル:  Pヴァイン・レコード
リリース: 2014/10/2

オー・シャンゼリゼほか、古今東西の名曲をスイングジャズ風のアレンジで歌うカバー集です。

 

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