先日、CDの宅配レンタルサービス(dmm.com)でこんなCDを借りちゃいました:
うちの太郎はまだ言葉がわからないんですけど、歌を歌ってあげると心なしか嬉しそうな顔をするんですよ。よーし、それならもっとおうたを歌ってあげましゅよー、と親バカな気分でこんなCDを借りてしまいました。
dmm.comは、宅配レンタルサービスとしてはCDの品ぞろえが群を抜いて豊富です。「どうよう」とか「こども」とかいう言葉で検索すると、それこそ100枚以上のCDがヒットします!
その中から選んだこのCDには、すっかりスタンダードになった童謡から、番組の中のコーナーの主題歌まで、聞いたことがある曲がギッシリつまってます。
私の場合は「にこにこぷん」の世代なんで、そのあたりの主題歌とかはあんまりにも懐かしくて、思わず「うおーーー懐かしい!!」と叫ぶ寸前までいきました(叫んでないんかい!)
その中で、いま改めて聞いて「いいな、この歌」と思った歌をあげます。
さっちゃん
です。これはもう、皆さんおなじみの曲ですよね?
主人公の「ぼく」は、おそらく自分より少し年下であろう幼なじみの女の子「さっちゃん」について、自分のことをちゃんづけで呼ぶなんておかしいとか、バナナが半分しか食べられないなどと言います。
きっとさっちゃんのことが大好きだけど、お兄さんぶって「おかしいね、さっちゃん」なんてからかうような事を言ったりしてるんでしょうね。
そういう、子どもながらに女の子の前でかっこつけたくなる気持ち、なんかわかります(笑)
そんな「ぼく」とさっちゃんですが、歌詞の3番でどうなるか、覚えてます? そう、二人に別れが訪れるんですよね。さっちゃんが遠くへ引っ越すことになります。
僕のことなんか忘れてしまうだろう、寂しいね・・・
「ぼく」は子どもながらに、ドキリとするくらい別れということをしっかり認識しています。
けれど歌詞では、「ぼく」とさっちゃんが直接話すような詞になっていません。さっちゃんが遠くへ行っちゃうことについても、「遠くへ行っちゃうってほんとかなあ?」と、自分の親にでも話しかけるような、不思議な距離感のある歌われかたをしています。
きっと「ぼく」は、さっちゃんと離れ離れになるのは寂しくて仕方ないのに、照れくさくてその気持ちを直接言えない、またはどう言葉にしていいかわからないんじゃないか。そんなまだ幼くて不器用なぼくの様子が目に浮かぶようです。
ちなみに私は、幼稚園の途中で家を引っ越したんですよ。いわば「逆さっちゃん状態」ですね(笑)。
そのとき幼稚園のみんなへのお別れの言葉が見つからず、グスグス泣くしかなかったのを覚えています ^^;
あのころのナイーブな気持ちを鮮やかに思い出させてくれる、お気に入りの一曲です。
ちなみに私の大好きな歌手&ピアニストの矢野顕子が、昔のライブアルバムで「さっちゃん」をカバーしています。
このカバーも最高! 歌詞の雰囲気をまさにそのまま歌に載せているような快演です