とびとび連載の富士山麓旅行、2回目です。
前回は、忍野八海の中心部のおみやげ物屋さんが集まったところを紹介しましたが、今回は本題の八つの湧水でできた池を紹介しましょう。
●過去の参考記事
秋の親孝行富士旅行(1) 忍野八海の透明な水を堪能
まず最初に訪れたのが、忍野八海の出口にある、その名もずばり出口池(でぐちいけ)です。英語の看板を見ると「Exit Pond」と書いてありました。そのままですね^^
この池だけは、ほかの7つの池から歩いて15分くらいかかる、若干離れた場所にあります。私たちは小さい太郎@2歳がいたので、池まで直接車で行きました。
(ただし出口池付近には駐車場がないですし、普通の民家のすぐ前になるので、車で行くことは極力避けてください。自分が行っておいてなんですが^^;)
これは忍野八海の中でも最も大きい池だそうです。民家のすぐ前の、ほんとうに静かな場所にあって、なんとなく厳かな気分になりました。
水の透明度は抜群で、魚が泳いでいる様子もよく見えます。
続いて、土産屋が並ぶ中心地付近の池です。
まずは、忍野八海の「繁華街」とでもいうべき場所にある湧池(わくいけ)。池にかかった橋のあたりは特に深くて、水深5m以上ありそうなところが底まできれいに見通せます。
続いて湧池のそばにある濁池(にごりいけ)。名前は濁ってますが、池のほうはまったく濁ってません(笑)
続いて銚子池(ちょうしいけ)。
中をのぞくと、ところどころでフツフツと湧水がわいているのが見えます。確かに富士山起源の湧水でできてる池なんだなあ、ということがわかります。
続いて、御釜池(おかまいけ)。
クールな私の母がここでひと言。「何の変哲もない池なのに、八海とか名前をつけると話題になるんだから、うまいわねえ」 なんていう身も蓋もないコメントを・・・(笑)
さて、忍野八海の地図を見ながら池を探していたんですが、池のうちの1個がどうしても見つかりませんでした。
「このへんにあるはず」と思われるところへ行ってはみたものの、池がありません。
そこで売店のおばちゃんに尋ねてみると、「有料の郷土博物館の中にあるよ」とのこと。
確かに、博物館と書かれた入口は見た記憶があるけど、まさかその中とは・・・う~ん、商売上手^^
せっかくだから全制覇しようと、博物館に戻って中に入りました。入場料は300円なので、大した金額ではないのですが。
この博物館、中に入るとかなり大きな池があって、コイやニジマスにエサをあげることができます。
でも、これは忍野八海の1つではないんだなあ、これが。八海にあたる池は、どれも比較的小さいのです。
ちなみに、奥に見える古民家は中に入ることもできます。
中は変に小ぎれいに改装されたりしていなくて、かなりリアル。昔の人は実際こういう家に住んでいるんだろうな~、ということがわかります。
床のきしみもかなりすごくて、少しおっかなびっくりしながら歩きました。
そうそう、屋根の上では、ちょうど職人さんが屋根の吹き替えをしていました。
今の時代にこういう技術を継承していくのは、なかなか大変だろうなあと、なんて思いながらしばらく屋根を見上げていました。
おっと、忘れるところでした。博物館の敷地の中にある忍野八海の1つが、底抜池(そこぬけいけ)です。もちろん、底はちゃんとあります^^
博物館の外に戻って、次の池は鏡池(かがみいけ)です。
鏡池というぐらいだから、どんなにピカピカな池だろうと楽しみにしてましたが、一番汚い池(おい!)でした。
最後に、菖蒲池(しょうぶいけ)。その名のとおり、菖蒲がまわりに茂っています。
というわけで、無事、忍野八海を制覇することができました!
ちなみに、博物館が休業していると底抜池が見られず完全制覇ができなくなるので、博物館の営業日にはくれぐれもご注意ください。
忍野八海はそんなに広い場所ではないですが、あちこち歩いたり食べたりしているうちにけっこう時間が過ぎてしまい、3時間半くらいここで過ごしてしまいました。満足、満足。
余談ですが、忍野八海では、あちこちのトイレに中国語の表示が見られました。
おみやげ物屋でも多くの外国人を見かけましたが、やはり中国の人が目立ちました。日中関係が冷え込んでいるといっても、やはり観光客はそれなりにいるのですね。
こんな表示がいくつかのトイレで発見。中国語はちょっとかじりましたが、水を流すのをこう言うとは知らなかったなあ・・・
ちなみにどうでもいい突っ込みですが、中国語に読みがなを振っても意味がないのでは?(笑)
<次回へ続く>