突然ですが、私は学生の頃に、いわゆる「ケルト音楽」 つまりアイルランドやスコットランドなどの伝統音楽にハマってました。
あまりにハマってしまって、自分でフィドル(ヴァイオリン)を買って習ったりもしたんですが、最近はこうした音楽をほとんど聴かなくなっていました。
ところがつい先日、YouTube で久しぶりにケルト系のライブ動画をいろいろと見ていたところ、久々にすごい若手のバンドを見つけて飛び上がるほど興奮してしまいました!
それは、 TALISK(タリスク)という名前のスコットランドの3人組インストゥルメンタル・バンドです。
- MOHSEN AMINI コンサティーナ(小型アコーディオン)
- HAYLEY KEENAN フィドル(ヴァイオリン)
- GRAEME ARMSTRONG ギター
ここ数年、ヨーロッパの伝統音楽関係の賞をいろいろ受賞しているそうですよ。
ではさっそく、彼らが演奏している動画を見てみてください。
2016年のデビューアルバム『Abyss』より Echo です。どうぞ!
伝統音楽らしからぬシャープでスタイリッシュな演奏とアレンジ! もうとにかくカッコいいです!!
特に目を引くのが、ワイルドなひげが似合うイケメン MOHSEN AMINI が演奏する、コンサティーナと呼ばれる六角形の小型アコーディオンの超絶技巧。
足で軽快にテンポを取りながら、高速に上へ下へと舞い踊るフレーズを、一切の乱れなく安々と弾きこなす様子はまさにコンサティーナの鬼。
アコーディオンって、こんなにかっこいい楽器なのかと驚かされます。
伝統音楽ではいくつかの短い曲を一つながりに続けて演奏する(セットと言います)ことが多いですが、この曲「Echo」は5分間にわたって1つの短い曲を繰り返す作りになっています。
でも、反復のたびにフィドルやギターの絡み方や表情がくるくると変化し、まったく飽きません。フィドルやギターの演奏は非常にリズミカルでロック的・現代的。
ふだんこの手の音楽を聴かない人でも、気に入る方は多いんじゃないでしょうか。
(ケルト好きの方向けに言うと、アイルランドの Lunasa 、アイルランド・イギリス混成の Flook、アメリカの Solas といったスタイリッシュ系のバンドが好きな方なら、間違いなく気に入るんじゃないでしょうか)
ではもう1曲、彼らの最新アルバムから Montreal (モントリオール)という曲をどうぞ!
複数のチューンから成るセットで、これまたかっこいいですよ~
ちなみにモトリオールはカナダのケベック州最大の都市ですが、昔イギリスやフランスの領土だったこともあって、今でもケルト系の文化や音楽が残る地域です。
Talisk は、まだ日本の伝統音楽ファンにもさほど知られていないんじゃないかと思いますが、調べてみたところ、なんと 2019年の12月に初の来日公演が予定されているそうです!
毎年恒例の「ケルティック・クリスマス」というライブイベントに参加するとのこと。
久々に行っちゃおうかな~
ちなみに最新作の 2ndアルバムはこちら。
『Beyond』 by Talisk
リリース: 2018/10/26
レーベル: Talisk Records
来日にあわせて解説つきの国内版がリリースされる可能性もありますが、上のリンク先は輸入盤です。
Talisk Records ということは、自主レーベルからリリースしてるんですね。インディペンデントな姿勢が素晴らしいです。
Aの字が特徴的なバンドのロゴ、シンプルなジャケットなどのデザインセンスもよく、本当に多才な人たちだな~と感心しちゃいます。
そんな Talisk を、これからぜひ応援していきたいと思います。