こんばんは、ネリノです。
昨日、大きな話題となったニュースに、「GreeやMobageの携帯ソーシャルゲームの『コンプリートガチャ』を消費者庁が規制する方向に」というニュースがありました。
ごく簡単に説明すると、携帯の無料オンラインゲームの多くでは、有料でアイテムを手に入れる「ガチャ」という仕組みがあり(出るアイテムはやるたびに変わる)、それで特定のレアアイテムを揃えると、さらにスペシャルなアイテムを手に入れるガチャができます。これを「コンプリートガチャ」「コンプガチャ」などと呼んでいます。
ガチャ自体は法的に問題ないのですが、コンプガチャのほうが「斜幸性(ギャンブル性)の強い景品を禁止する法律に違反する」という認識を、消費者庁が持っているとの報道がされました。
コンプガチャの仕組みによる売上への寄与は小さくなく、このニュースを受け、業績悪化の懸念から株価がストップ安になりました。
正直、このあたりの法的な解釈についてはわかりませんし、ガチャにはまったことはない(はまらないように自制している^^;)ので、ニュースそのものについて取り立てて意見はありません。
じゃあ「気になるニュース」のカテゴリーで取り上げるな!と叱られてしまいそうですが(笑)、このニュースを見て、改めてソーシャルゲームについて言いたくなったことがあったので書きます。
「ソーシャルゲームよ、もっとゲームそのもののアイデアで楽しませてくれ!」
私ははやりものには乗っかりたい性格なので、「探検ドリランド」とか「Final Fantasy Brigade」といった携帯ゲームをいくつかやってみました。
ただ、残念ながら2週間くらいであきてしまって最近はやっていません。
というのも、基本的にクリックして先へ進むくらいしかできる事がなく、選択の余地や戦略的な要素がほぼないからです。
最初のうちはレベルがさくさくあがって非常に興奮するのですが(笑)、すぐにレベルが上がりにくくなってきて「作業感」が強くなります。
基本的に時間とお金をかけるほどプレイヤーが強くなるゲームなので、金も時間もない一般人の私としては人より強くなろうというモチベーションも湧きにくいです。
さらに、私が今までにやったどのゲームも、ソックリなシステムになっていたのは残念でした。つまり、
「クリックすると経験値アップ」
「レベルをあげて強い敵と戦う」
「なんどかクリックするとスタミナ切れ。時間がたってスタミナが回復するのを待つか有料アイテムで回復する」
「強力なボスが出たらフレンドをメールで呼び寄せて戦ってもらう」
などなど。もちろん、多少の味付けの違いはありますが、単にキャラやパラメータを入れ替えただけでほとんど同じテンプレートを使ったゲームという印象を強く受けました。
単一のゲームでもあきやすい感じなのに、どのゲームをやっても似た感覚では、この手のゲームへの関心がどうしても薄れてしまいます。
いま、グリーやモバゲーは好業績・高成長企業として、日経などの新聞でももてはやされていますが、これは着実な成長というよりバブルです。
新しい感覚のエンターテイメントをどんどん提案しないと、早晩に業績が頭打ち→低下する危険性が大きいと思います。
私は株主でもなんでもないいちゲーマーですので、業績の短期的な伸びより、常に新しいワクワク体験をさせてくれるかどうかということの方に関心があります。
そういう遊びが出てきたら、おカネをはらってまた遊びたいと思うんですが。
以上、けなす意図ではなく、ゲーマーによる期待をこめたエールとしての一意見でした。