音楽

やわらかな日差しの心地よさに包まれて:
リクオ 『HOBO HOUSE』

私が大好きなさすらいのピアノマン、リクオ。彼の6年ぶりとなるニューアルバムが、今年の2月に出ました。

いまになってやっと買って聴いてみました。

リクオ、やっぱり最高だわ!

久々に音楽を聴いて、嬉しさのあまり眠れなくなりました(笑) いや、ホントに。

 

というわけで、今日は久々の音楽紹介ということで、リクオのニューアルバム『HOBO HOUSE』を紹介します。

残念ながらリクオを知らないという方は、こちらの過去記事のほうをぜひどうぞ:

2012年10月6日 リクオ『What’s Love?』・・・極上の和製スウィート・ソウル

 

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リクオ 『HOBO HOUSE』
HOME WORK
2014年2月21日リリース

タイトルの「HOBO(ホーボー)」というのは、19世紀の終わりごろのアメリカで、仕事を求めて各地を転々とした労働者たちのことをさす言葉です。

リクオはこの言葉を気に入っていて、交流のあるミュージシャンを集めて主宰しているライブイベントに「ホーボー・コネクション」という名前をつけたりもしています。

貧しく苦しくも自由な労働者に、さすらいのピアノマンである自分の生き様を重ね合わせているんじゃないでしょうか。

 

今回のアルバムは、都市部にある最先端のレコーディングスタジオではなく、埼玉県の入間市にある 古い木造のアメリカンハウスを改造したスタジオで録音されたそうです。

スタジオのオーナーである笹倉慎介さんを共同プロデューサーに招いて、自然に囲まれた開放的な空間でじっくりと作られたこのアルバムは、とにかく穏やかな雰囲気に満ちています。

ふわりとした温かい質感のサウンドと、リクオのあの滑らかなヴォーカルとあいまって、聴いていると 心地いい空気が身体中を包んでくる感覚におそわれます。

そしてリクオやレコーディングのメンバーたちが、本当に良い関係の中で、楽しんで作っている様子が目にうかんでくるようです。

ライナーノーツでリクオは「僕にとって、グズリレコーディングハウスは、とても風通しの良い、居心地良い空間でした。・・・この作品が、皆さんの心の風通しをよくすることを願います」と言っていますが、私の心の中はそよ風でいっぱいでございます(笑)

私も歳のせいか、昔に比べてずいぶんイライラしやすくなったと最近よく反省するんですが、そんな心のトゲをそっと抜いてくれるような曲が満載の一枚です。

 

それじゃあ、アルバム『HOBO HOUSE』の中から、リクオの公式アカウントで公開されている映像を2曲紹介しますね。

まずは、アルバム冒頭を飾る「光」です。

 

 

おだやかな陽射しの中で、リクオバンドの面々が本当にリラックスしたいい表情で音を奏でてますね。

♪ 光をさがして 闇の中

リクオはいつもひょうひょうと愛について歌っていますが、その裏に必ず苦しみや悲しみを見つめる言葉がセットになっている。そこがイイんですよ。だから、彼の愛の歌って素直に心の中に入ってくるんですよね~。

今回のアルバムを象徴するカントリーミュージックの香りを感じる、穏やかな、穏やかな曲。これは休日の午後にソファーにでももたれてゆっくり聴きたいです! ・・・うちにはソファーが無いけど(笑)

 

もう1曲はアルバム後半から、『HAPPY DAY』です。

 

 

すごくシンプルなタイトル、シンプルなサウンド、それにシンプルな歌詞。

超絶テクもない、凝った美術表現もない、なんの変哲もない演奏シーンの映像なのに、どうしてこんなに惹かれちゃうんでしょうか。

やっぱり、映像からあふれ出す幸福感、リラクシングな雰囲気のせいでしょうかね。とにかくみんな自然体で、楽しそう!

気のおけない仲間とセッションを楽しんでいる、「なんともいえないいい感じ」が映像に充満しています。特にドラムの椎野さんやベースの寺岡さんの楽しそうな演奏ぶりには、思わずこちらもニッコリ^^

それでいて、歌詞には人生の辛い部分へのまなざしも光っているのがリクオらしいです。冒頭の

♪ 誰も殺したくないんだ

という歌詞には、思わず胸を突かれました。

そうした苦しみ、悩みを受け止めたうえでの HAPPY DAY なわけですね!

 

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