アメリカ帰りの会社の友人と昼食に行ったときのこと。
その友人は「お腹がもたれてるから」と言って、ほとんどサラダだけのメニューを頼みました。
「えー、いくらもたれてるからって、サラダだけで大丈夫か?」
なんていうところから、いつの間にか「ベジタリアン」の話題になりました。
私はこれまでの人生で、ベジタリアンという日本人に会ったことがないんです。
ヨーロッパの取引先の会社には、2人くらいいますけど、食生活についてあまり深い話をしたことがない。だから、ベジタリアンのことは全然知らなくて、逆に興味津々だったんですよ。
友人は、アメリカ駐在中の職場にいたベジタリアンの同僚から話を聞いたり、日常生活で経験したことなどから、ベジタリアンについての情報をいろいろ知っていたので、教えてもらいました。
というわけで、今日のわたしの小さな発見メモは「ベジタリアン」について!
まず、一口にベジタリアンと言っても、動機はさまざまだそうです。
ライフスタイルの1つとしてファッション的に取り入れる人から、健康のために実践している人、さらには殺生を避けたいなどの信仰的な理由で食べない人まで、人それぞれ。
さらにその「食べない食べ物」(ややこしい言い方だな。笑)についても、かなり幅があるのだそうです。
魚介類、動物性油脂、卵などの食べ物1つ1つについて、食べていい/悪いという判断が人によって異なります。
そうしたベジタリアンの中でも究極の存在として、ヴィーガンと呼ばれる人たちがいるのだそうです。
私はヴィーガンなんていう言葉すら聞いたことがなかったんですが、アメリカのレストランには、メニューに「ベジタリアンでもOK」「ヴィーガンでもOK」という表示を付けている店がそこそこあるらしいです。一般に認知されている言葉なんでしょうね。
で、ヴィーガンの人たちは、魚はもちろんダメです。
卵もダメ。油もダメ。
まあここまではわかるんですが、なんとハチミツもダメなんだそうです。
このハチミツの話を聞いたときは、私は思わず「えっ、なんで?」と首をひねってしまいました。
だって、ハチミツって基本的にハチから分泌されるものではなくて、お花の蜜ですよね? ベジタブルと言ってよくないっスか?
正直なところ「気にし過ぎでは?」と思っちゃいました^^;
でも考えてみれば、運んできたハチの分泌液とか粉みたいなのは入っているでしょうから、絶対に動物性のものを口にしたくないというのであれば、ハチミツもNGな気がしてきます。
この領域に行くと、理屈ではなくて信念、信仰の話になっちゃいますね。
食べ物に厳しい制約を設けるとなると、気になるのが栄養素の不足。友人も、アメリカの同僚に聞いてみたそうです。
すると、「必須アミノ酸とかは大丈夫。だけどビタミンB12だけは不足するからサプリメントを取ってる」だそうで。
栄養学のことはよくわかりませんが、野菜を取ってればビタミンは十分と思ってたんで、ちょっと意外でした。
ベジタリアンの考え方については、納得やら、異論やら、いろんな感想を持ちました。けれど、異質な人の考えを聞くというのは、何にせよやっぱり面白いもんですね。
<補足>
先ほど Wikipedia で調べたら、下のページにめちゃくちゃ詳細な解説が出てきました。
確かに、友人が言っていたとおりのことが書いてありました。ヴィーガンやビタミンB12不足のことも書いてあります。
さすがWikipedia、何でも書いてあるな~。