女性アイドル 音楽

クール&スタイリッシュな名曲! もっと大勢に聞いてほしい 『わたし、恋始めたってよ』 by ばってん少女隊

今年に入って突然 ももクロ(ももいろクローバーZ)にはまったワタシ(ほんとに今さらですが^^;)。それ以降、女性アイドルの曲や情報に本格的に興味が出てきました。

ももクロの所属が スターダストプラネット(通称スタプラ。大手の俳優事務所のスターダストプロモーションの、女性アイドル部門)というところなので、その流れで特にスタプラ所属のアイドルグループの曲をよく聞いてます。

今回はそんなスタプラ所属のグループのなかで、私のストライクゾーンど真ん中の最高の曲を出してきたグループがいるので、その曲を紹介しますね。

主に九州を舞台に活動する6人組『ばってん少女隊』(略して ばっしょー)が11月に配信リリースした新曲、『わたし、恋はじめたってよ』です。

あんまりこの曲が良すぎたので、

わたし、ライブ配信チケット 買っちゃったってよ!(うまいこと言おうとすな)

 

 

曲よし、振りより、MVよし アイドルファン以外にもささるクオリティー

冒頭からしてもう最高です!

ぜんまい時計が時を刻みはじめたかと思うと、それがそのまま曲のベースとなるリズムになり、ピアノの和音がパーーンと入ってくるこの展開の格好良さ! もうこの時点で勝負ありという感じ。

ドラムンベースっぽい軽快なビートも気持ちいいし、軽くエフェクトがかかったヴォーカルは感情抑えめながら切なさや憂いが出ていて良い。

そしてエンディングのあたりでいつの間にか時計の音が再び戻ってきて、音が徐々に抜けていき、最後は時計のねじを巻く音で終了。まるで、またスタートに戻るかのように。

この展開、ウマすぎるでしょ!?

「好きという気持ちを言いたいけど、言えない、でも言いたい」 そんな、同じところをぐるぐると無限ループしてしまうような、恋愛のときの切なくも甘い気持ちが、サウンド全体でニクいほど表現されてます。

 

どことなく和の雰囲気がただようミュージックビデオもすごく印象的です。荒涼とした自然のなかで6人のメンバーが巫女のような衣装で舞い踊る様子は、なんだかわからないけどついじっと見入ってしまいます。

「きっと君に 好きと言わず・・・」のリフレインで、くるっ、くるっと変わりばんこにこちらを向くメンバーもかわいらしい。こういうアイドルソングとしての見せ場までよく理解して降りが作られてるのがこれまたスゴい。

長崎県の壱岐島で撮影された映像は、有名な神社や雄大な自然をフィーチャーしているそうで、まるで九州の観光案内みたい。まさに九州を地盤とするアイドルの名目躍如というか、彼女たちだからこそ撮る意義がある映像だと感じます。

 

この曲を作ったのは、ASPARAGUS というバンドの「しのっぴ」こと渡邊忍(G, Vo) です。ASPARAGUS ってメロコアバンドなんですよ? 全然トーンが違うやん!

しのっぴはこれ以前にも「おっしょい」「Oisa」という2曲をばってん少女隊に提供していますが、どちらも全然雰囲気が違う!

「Oisa」は「おいさ おいさ」というフレーズの連呼と、流れた瞬間にまわりの空間を和の世界に染め上げる独特さから有線でバズったそうです。

YouTubeのビデオも 300万回以上再生されるなど、一部でかなりの話題になってます。しのっぴ、すごいですわ!

 

クリエイター集団・チームばっしょーから目が離せない

Oisa といえば、YouTube で公開されているの Oisa 制作談話の動画 を見たんですが、しのっぴも、音楽ディレクターとして関わる杉本さんも、ばってん少女隊の魅力をよーく理解したうえで、しっかりしたコンセプトと熱意をもって制作をしていることがわかり感激しました。

そうそう、ばってん少女隊についてすごいなと思ってることの1つが、こうした周囲で支える制作陣やマネジメントの熱量の高さと行動の丁寧さなんです。

 

実は ばってん少女隊は2019年に、当時契約していたメジャーレーベルのビクターから契約を終了(つまりクビ・・)されてるんです。既にファンがたくさんついたグループなら別ですが、そうでもないグループがメジャーレーベルから契約打ち切りになるといったら、それは一般に 存続の危機を意味します。

ところがばってん少女隊はそこで歩みを止めず、自らプライベートレーベル「BATTEN Records」を立ち上げて音楽活動を継続する決断をしました。九州を地盤に活動するローカルなグループだから、小規模でも自由が利くプライベートレーベルという選択にも合理性があったと言えるかもしれませんが、それでもかけられるお金は確実に減るはず。

だけど彼女たちは SNS をフル活用し、若手の映像クリエイターや自治体とコラボするなど、コロナ禍でも地道かつ積極的に活動を続けてきました。Webページ1つとっても、とても見やすくわかりやすく、丁寧にメンテナスされていることがわかります。

中国の微博にまでページを持ってるのは、この規模の、しかもローカルグループとしてはすごく珍しい。しかも頻繁ではないけどちゃんと更新してるんですよ? あの ももクロでさえ、トップページに堂々とリンクを出しているブログの更新日が、半年前とか2019年(!)とかのまま放置されてますから。

「わたし、恋はじめたってよ」も、メジャーアイドルの楽曲や映像と比べてまったく見劣りしてません。メンバー自身のがんばりももちろん大きいですが、こうした自分の作品への自信と熱意のある集団が送り出す作品は、応援したいし、期待したくなっちゃいます。

自分の今の仕事でも、ローカルなソフトウェアでグローバルなソフトに対抗しなくてはいけない状況なので、「焦らず腐らず、自信と熱意をもって」という姿勢を見習わなきゃな~と思ったりしとります (^^;

 

というわけで、今後のばってん少女隊の活躍を一緒に応援していきましょう!

 

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