女性ラップ・デュオ chelmico(チェルミコ)のメンバーとしても活躍する鈴木真海子(すずき まみこ)が、8月18日に初のソロ・アルバム『ms』をリリースしました。
これ、そんなに期待せずに聴いてみたらムッチャ素晴らしい作品でした!
『ms』
アーティスト: 鈴木真海子
レーベル : ワーナーミュージック・ジャパン
リリース : 2021年8月18日
chelmico での彼女は「Mamico」と名乗っていて、ポップ&コミカルな とても楽しいラップを聴かせてくれます。
その系統の代表曲がコレ。
多分 chelmico で一番有名な曲だと思います。
それに対して、本名の鈴木真海子名義でリリースした今回のアルバム『ms』は、chelmico のはっちゃけた感じとはまたずいぶん印象の違う、クールなR&B・エレポップが展開されています。
アルバムの名義も本名、タイトルも自分のイニシャルそのまんまという飾らないスタンスがサウンドにもそのまま表れているようで、肩の力が抜けた パーソナルな雰囲気がとても心地よい。
そして、ぱっと聴いた感じシリアスに響く曲(たとえば1曲目の Lazy river とか)であっても、歌詞やサウンドにそこはかとなくお茶目な雰囲気が漂っていて、シリアスに偏らない軽やかさがとても魅力的。きっと、彼女のキャラクターのなせる業なんでしょう。
こんなに本格的で、心地よくて、肩の力の抜けたサウンドを聴かせてくれる人だとは思ってなくて、ほんとにうれしい驚きでした。
今回のアルバムの『じゃむ』という曲で、鈴木真海子は 同じく R&B、ヒップホップをベースにした音楽で活躍する若手女性アーティスト iri とコラボしています。
この曲自体、気の置けない友人同士 あるいは 恋人同士のリラックスした関係が歌われていて最高なんですが、歌っている2人自身が登場するミュージックビデオもまた最高!(語彙力不足ですいません^^;)
ぜひ、こちらの動画をどうぞ。
iri って、どっちかというとシリアスでかっこいい雰囲気の人というイメージがあったので、「えっ、こんな自然な表情するんだ!?」と驚くと同時に、素の彼女を覗いたみたいでちょっとドキドキしてしまった(笑)
2人がほんとに仲良さそう。まさにこの歌詞そのもののような世界が広がっていて、心がほぐれるリラクシングな映像になってます。
鈴木真海子はこの9月に、東京・大阪のビルボーライブで生バンドをしたがえたライブを行っています。
持ち前のリズム感やノリのよさに加えて、腰の据わった表現力まで身に着けはじめた彼女から、今後目が離せなくなりそうです。