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鈴木宗男氏の長女が父に送ったメッセージ

いま、ニュース番組を見ると、どこも衆院総選挙の話題でもちきりですね。

新しい政党ができ、またそれがくっついたり離れたり、非常にわかりにくい状況になっています。

今回はどこに投票したらいいか、いままでで一番悩みそうです。

そうは言っても、投票に行くからにはできるだけ自分なりに納得して投票したいと思うので、政治のニュースに今までより注意を払って見ています。

 

そんな中、個人的にちょっと気になるニュースが飛び込んできました。

宗男氏の長女・貴子氏、衆院選出馬を表明

これです。

 

私は新党大地の支持者というわけではないんですが、なぜこれが気になったのかと言うと、こういう理由です。

 

数か月前、出張帰りの新幹線のひまつぶしのため、月刊誌「宝島」の7月号をたまたま(というか初めて)買いました。

そこに、テリー伊藤氏と鈴木宗男氏の対談が載っていたんです。

何号かにわたって連載された対談の最終回だったんですが、そのインタビューがめっぽう面白かったんですね。

皆さんの記憶にもあるかもしれませんが、鈴木宗男氏は、北海道の企業からのあっせん収賄の罪で2002年に逮捕・起訴されました。

この逮捕に関しては妥当でなかった(微罪ではめられた)とする見方も強く、宗男氏も一貫して無罪を主張してきましたが、結局実刑判決が確定、宗男氏は約1年間を刑務所で過ごしました。その後、2011年12月に仮釈放となって今に至ります。

このインタビューでは、獄中で家族や支援者から多くの手紙をもらい、はげまされたという話が、具体的な手紙の文面を交えながら語られていました。

そこで紹介されていた、娘さんが獄中の宗男氏に送った手紙というのが、すばらしい内容でした。

たとえばこんな感じです。

 

  「(奥さんや支持者が宗男氏の復帰を心待ちにしていることに触れて)
   幸せ者だね、ほんとに。だからこそ出てきたときに成長してなかったら
がっかり。いや、裏切られた感じも百倍だから、くれぐれも
心して
おくように・・・」

  「記者会見では絶対に泣かないで。(中略)間違っても誤解を与えるような
  発言はしないように。『申し訳ない』とか『反省している』という言葉は使い方
  によってはテレビで変に編集されてしまいます。」

  「単語と単語の間を空けるのではなく、ゆっくり話すように、わかりましたか。」

  「われわれが何を思っていても伝えたくても本人、つまり鈴木宗男の口から
しか発信できないのです。」

  「世の中を、人を、これからも信じられるよう、お父さんの今後の発信方法が
大事です。頼みますよ。まあ、戻ってから数日は優しくしてあげましょう。
それからはお父さん次第です」

( )内をのぞき、週刊宝島2012年7月号、124-127ページから引用

 

いかがですか? 私は思わず感動してしまいました^^。教えられるところが多々ありました。

たとえば娘さんがあげている、一般大衆に対するプレゼンテーションの心得や注意点。本質をとてもよくとらえた、見事な指摘だと思います。

そしてなにより、ユーモアと毒が絶妙にブレンドされた、叱咤激励するくだりには、感心するほかありません。

こういう言葉は、本当に父親を理解し、思いやり、信頼しているからこそ書けることではないでしょうか。

宗男氏は、筆まめで人との付き合いを大事にする「人たらし」として有名だそうですが(弊害もあるのかもわかりませんけど)、娘さんもそれに負けていないですね。

テリー伊藤氏はインタビューの中で「お嬢さんってさあ、宗男さんの家族の中で、いちばん政治家に向いてるよね」と言っていますが、私も記事を読んでそう思いました。

そんな中、今日入ってきた貴子氏出馬のニュース。記事をあらためて読み直してみて、「やっぱりな。この人は政治化の素質があるかもなぁ」と思ったのでした。

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