30を過ぎるまでクラシックに興味のなかった私ですが、最近はクラシック好きでないと知らないような作曲家の曲まで、あれこれ聞くようになってしまいました。
いつの間にかクラオタ(クラシック・オタク)の領域に足を踏み入れてしまったかも(笑)
というわけで、今日は久しぶりにクラシックの曲を紹介しますね。この夏にピッタリの曲ですよ。
20世紀前半にフランスで活躍した「フランス6人組」と呼ばれる作曲家グループの1人である、オネゲル(Honegger)の夏の牧歌(Pastorale d'ete)です。
私はオネゲルの曲をそんなにたくさん知らないのですが、交響曲を聞いてみたところ、これがどうも親しみにくかった(苦笑)
一般に20世紀以降のクラシック音楽は、何長調とか何短調とかがはっきりせず、リズムらしいリズムもなく、不協和音がぐねぐねと続くような・・・まあ早い話が一般人にはとっつきづらい曲が多いのですが、オネゲルの交響曲もちょっとそのケがあります。
ですが、この「夏の牧歌」はというと、もうバツグンの親しみやすさ!
アルプス地方の豊かな自然の中での夜明けをイメージした曲のようですが、いちいち説明されなくても、曲を聞いただけで情景が浮かんできちゃうほどの親しみやすさです。
弦楽器の優美なハーモニー。そこに牧歌的なホルンの音や、鳥の鳴き声を思わせるフルートやクラリネットが絡んで、おおらかな自然の美しさを、爽やかに、涼やかに歌いあげていきます。
爽やかな音楽が大好物の私にとってはたまらない、お気に入りの一曲となりました。山に囲まれた高原に避暑に出かけて、夜明けのときにこの曲を聞いたら、本当にピッタリくるでしょうね~
ちなみに・・・実は私は明日から、親戚の住む長野に2泊3日で出かけてくる予定なんです。まさにこの曲がピッタリくる朝を堪能できるんじゃないかと楽しみにしてるところです^^
最後に、ご参考までにCDの紹介を。
私が持っているCDは、オネゲルの交響曲全集というものです。
当然、メインは全5曲の交響曲なわけですが、そっちには特に心動かされず(こらこら)、むしろ同時収録の「夏の牧歌」のほうに惚れこんでしまいました。
Apple Store や アマゾン などでは曲単位で購入できるので、この曲だけ聴きたいという方は、それを利用するといいかも。