富士スピードウェイで開催された 2019 SUPER GT 公式テストの続報です。
<過去の記事>
オープンピットでレースチームの雰囲気を間近で体感
今回のイベントでは、午前中の公開テストが終わった後の 12:15から 12:50 にかけて、オープンピットという特別なイベントが開かれました。
なんと、普段 一般の人が入ることのできないピット(レースの前後に車の整備をしたり、レース中にタイヤ交換や給油をするところ)のなかに入ることができるんです!
間近でレースカーを見学したり、レーサーと交流したりできるめったにないチャンスということで、ド素人の私たちですが参加してきました。
ふつうに時間になったらピットにふらーっと入れるだろうと思っていたんですが、始まる30分前くらいにピットの場所の確認を兼ねて近くに行ってみると・・・
ものすごい数の人がもう並んでるっ!
富士スピードウェイの中を見渡しても混んでいる印象がまったくなかったんですが、場所が広くて分散しているから空いているように見えただけで、けっこう観に来てる人が多かったのかもしれません。
列はどんどん伸びていくようなので、「万一、中に入れなくなったら困る」と思って、30分も前から列に並んで待ちました。
うちの太郎と次郎がすっかり飽きて、小競り合いを繰り返しはじめたころ(苦笑)、ようやく列が動き始めました。オープンです!
こんな感じで、各レースチームごとにピットの中にガレージが設けられていて、その中につい先ほどまでコースを試走していた車が止まってます!
ボンネットを開けたり、ジャッキアップして下から何かをいじったり、はたまたデータを見ながら作戦会議していたりと、生々しい雰囲気を感じられました。
各チームとも、レーサーだけでなくて複数人のメカニックやスタッフが集まって、まさにチームとして協力しあって運営しているんだな~とよくわかりました。
そういえばピクサーの映画「カーズ」でも、レースに出る車の裏で、それを支えるチームメンバーが大勢いたことを思い出しました。
各チームのガレージ正面には、
こんなふうにディスプレイやマイクの着いたブースが必ず備え付けられていました。
どうやら、レース中にディスプレイ上で状況を確認しながら、スタッフがレーサーに指示を出すためのブースだと思います。
こちらはすごい人が集まっていた GOODSMILE RACING and TeamUKYO のガレージです!
あの「初音ミク」があしらわれたボディーが目立っていて、午前中のテストを観ていたうちの次郎(4歳)が「女の子のクルマだ!」と言ってえらく喜んでいました(笑)
あとで調べてわかったんですが、チーム名に UKYO とあるように、監督は私でも知っているあの有名な片山右京だそうで、過去3度の優勝経験があるという実力派のチームでした。
しかも特徴的なのが、ファン一人一人が直接チームを支える個人スポンサー制度を取っていること。そして、レースの生中継やファン参加型のイベントなど、ファンとのコミュニケーションにもすごく力を入れているんだそうですよ。
まさに初音ミクらしい、ネット・SNS時代のチームという感じですね。面白いです!
本番のレースでは、チーム所属のレースクイーンが大勢登場するらしいですが、この日はあくまでテストということで、ほとんど見かけませんでした。
ただ、このチームにはズラリと4人もそろっていて、案の定、大勢のカメラ小僧に囲まれておりました(^^
レーサー自ら登場して、ファンと会話を交わしたり、グッズを配ったり、写真撮影やサインに応じてくれたりしているチームも多くいました。
けっこう、お目当てのレーサーを狙っているらしき若い女性ファンも見かけました。
こちらは LEXUS TEAM SARD の ヘイキ・コバライネン選手。
恥ずかしがり屋のうちの太郎(7歳)も、勇気を出してサインをもらいに行って、快く応じていただきました。Thanks!
サーキット内にも入ってみた
オープンピットの時間には、ピットだけでなく、サーキットのホームストレート部分にも入ることができました!
おー、こりゃすごいぞ~!! 子どもより私のほうが思わず興奮してしまいました。
コース上に出てみると、こんなものがたくさん落ちているのを見つけました。
これ、タイヤのゴムの切れ端です。ふつうの一般道ではこんなの見かけませんよね~?
レースカーのタイヤがどれだけ高速で衝撃を受けながら走っているかを、雄弁に物語ってます。うちの太郎が喜んで、おみやげにもって帰ると言って拾ってました(^^;
こういう物がたくさん落ちていること、路面がすごくなめらかで凹凸が少ないことなど、実際に現場に行ってみて初めてわかることがたくさんありました。
やっぱり何事も、体験するのが一番ですネ!
たくさん止まってるトレーラーも見もの
オープンピットを満喫したあと、ピットの裏手の駐車場あたりを少し歩いてみると、トレーラーがたくさん停まっていることがわかりました。
そう、レースのクルマを載せて運んできたトレーラーが、このあたり(ピットのすぐ外)にずらりと並んでいるんです。
そういえば映画「カーズ」でも、主人公のマックイーンをトレーラーのマックが運んでたっけ(なんでもカーズを基準にすな!)
それぞれチームやカーメーカーの色に塗られたりしていて、これを見てるだけでも面白いです。
こちらはミシュランくんを全面にあしらったトレーラー。この前で同じポーズをして記念撮影しました(笑)
こちらはタイヤ満載のトレーラー。こういう車が、誰でも立ち入れる場所に、ごく普通に無防備に停まってます。
ふつうの工場とか倉庫では考えられない! ファンの愛情と良識に支えられた、大らかでのんびりした雰囲気がいいなあと思っちゃいました。
というわけで、今回はここまで!
次回は、富士スピードウェイ中に作られた恐竜ミニテーマパーク、「富士ジュラシックウェイ」をレポートします。