今日は、運転免許の更新に出かけてきました。
私が住む神奈川県では、横浜市の二俣川(ふたまたがわ)という、良からぬ響きの場所にある運転免許試験場で、免許の更新をすることになります(警察署でも手続きできるが、平日しか受け付けてくれない)
一応、5年間無事故無違反ということで、いわゆるゴールド免許での更新になったわけですが、私が車を持ったのは今年の2月なので、運転している期間はたったの半年だけ。
それで優良も何もないよなあ、この制度もいい加減なもんだなあ、などと思ってしまいました(笑)
さて、免許といえば、私が大学生のときにこの二俣川の試験場で受けた最終試験のことが、忘れられません。
免許を持ってる人なら覚えてると思いますが、教習所を卒業した後にはマークシート形式のペーパーテストを受けなくてはいけません。
Yes/Noの2択問題が全部で100問。そのうち90問以上に正解すれば合格です(今もそうかはわかりませんが)
あれは忘れもしない大学1年生の3月のこと。
私は試験会場で、必死にマークシートの問題と格闘していました。
すると、部屋をゆったりと巡回していた試験官が、おれの机の前でピタリと立ち止まりました。
そして、私の問題用紙と答案をじーっとのぞきこんできたんです。
(なんだよ、のぞくなよ・・・人が一生懸命やってるのに。気が散るだろ!?)
おれが心の中でイライラしていると、突然、試験官が奇妙な行動に出ました。
彼は私のマークシートの一点を、指で「コツコツ」と叩いたんです!
(・・・はァ!? ちょっかい出すのやめてくれよ! あっち行け! シッ、シッ!)
するとその試験官は、再びマークシートの同じ場所を「コツコツ」と叩いてきたではないか!
よくよく見てみると、試験官は私が既に回答した特定の設問の回答欄を、指で叩いていたのでした。
その時、私は思いました。
(あの試験官・・・まさかおれに間違いを教えてくれてるのではなかろうか?)
・・・いやいや、そんなはずはないだろう。
だって、自動車教習とか免許発行って、多くの法律がからんでくるからすごく真面目に厳格に行われるはずじゃないですか?
まさか免許の試験で答えを教えるなんて・・・そんなことは有り得ないじゃないか!
そうだ、彼は私を軽~くからかってやろうと思っただけなんだ。ウン、きっとそうだ。
だけどよく考えてみると、試験官がコツコツしてくれた問題で、確かに間違って回答してる気がしてきた(笑)
だから私は試験官がおれのそばを離れた後で、こっそりとその設問の答えを「はい」から「いいえ」に塗り直したのでした^^。
それから数分が経過した。試験官は教室内をうろうろ歩き回った後で、再び私の机の前にやってきた。
そしてなんと、また私の答案をじーーっと覗きこんできたではないかっ!
(まさか・・・まさか・・・)と思っていると、案の定、試験官は再び私のマークシートの上に手をのばし、指先でさっきとは違う設問のところをコツコツと叩いてきた!
うおお、「コツコツ」 キターーー!!(笑)
何を考えてるんだこのオッサンは!
私は試験官のこの行動にすっかり動揺してしまったが、なんとか表向きは冷静さを保って「コツコツ」を無視して問題を解き続けた。
試験官が私に間違いを教えてくれているとは、どうしたって信じ切れません。
すると試験官は再び同じ設問を指で叩いてきた!
私はアセりながらおっさんの顔を見上げました。
すると私と目が合ったおっさんはおっさんは一言。
「わかる?」